Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド Web利用状況管理編 - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux -
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第5部 リファレンス> 第15章 定義ファイルの形式> 15.2 利用状況分析機能のファイル> 15.2.1 利用状況DB環境定義ファイル

15.2.1.4 ファイル内部の書式(分析対象サーバ定義ブロック)

利用状況DB環境定義ファイル内で、分析対象サーバ定義ブロックは、以下の形式で記述します。

■形式

[Server]

Symbol = server-symbol

Name = server-name

Type = web | proxy

Domain = domain-name

DatabaseInterval = day | week(sun|mon|tue|wed|thu|fri|sat) | month(1-31)

SearchDNS = yes | no

RequestURLSuffix = "suffix-list"

DatabaseMode = db | csv | both

DefaultURLPage = "default-url"

■説明

◆[Server]


分析対象サーバ定義ブロックの開始を表します。

◆Symbol

分析対象サーバのシンボルの定義です。

server-symbol には、シンボルを半角英数字('a'〜'z'、'A'〜'Z'、'0'〜'9')、 10文字以内で指定します。ただし、先頭1文字には、半角英字('a'〜'z'、'A'〜'Z')を指定してください。

なお、このシンボルは、利用状況DB格納ディレクトリ配下に分析対象サーバに対応したディレクトリを作成する際に、ディレクトリ名として使用されます。

◆Name

分析対象サーバの名称の定義です。

server-name には、 名称を20文字以内で指定します。

なお、この名称は分析画面上の分析対象サーバボックスに表示され、分析対象サーバを選択する際のキーワードとなります。ただし、名称が長く全体が分析対象サーバボックスに納まらない場合、先頭から納まる範囲での表示となります。分析対象サーバが複数の場合には、名称の前方で区別が付くように指定してください。

◆Type

分析対象サーバの種別の定義です。

選択肢の意味は、以下のとおりです。

<選択肢>

<意味>

web

Webサーバ

proxy

Proxyサーバ

◆Domain

分析対象サーバのドメイン名の定義です。

domain-name には、ドメイン名(サブドメイン名を含む)を指定します。 例えば、FQDN(Fully Qualified Domain Name)が、host.xxxx.yyyy.zzzz の場合の xxxx.yyyy.zzzz を指定します。

分析画面では、ホスト名別の内訳を表示できますが、このホスト名とは FQDNのことです。ここで定義したドメイン名は、分析対象サーバのログのホスト名がドメイン内の名前だけで記録されていた場合に、FQDNへ変換するために使用されます。

◆DatabaseInterval

分析対象サーバに対応した利用状況DBの、切り替え単位の定義です。

選択肢の意味は、以下のとおりです。

<選択肢>

<意味>

day

1日単位

week(...)

1週間単位

month(...)

ひと月単位


weekの場合、括弧内に1週間の起点を以下の値で指定します。

<選択肢>

<意味>

sun

日曜日

mon

月曜日

tue

火曜日

wed

水曜日

thu

木曜日

fri

金曜日

sat

土曜日


monthの場合、括弧内にひと月の起点を以下の値で指定します。 ただし、指定日が存在しない月では、月の最終日になります。

<選択肢>

<意味>

1 〜 31の整数

日にち

デフォルトは、以下のとおりです。デフォルトの場合、行自体を省略できます。

DatabaseInterval = week(sun)

image

利用状況DBの切り替えの詳細は、「11.1.1.7 利用状況DBの切り替え」を参照してください。

◆SearchDNS

DNS検索の実行可否の定義です。

分析画面では、ホスト名別の内訳とIPアドレス別の内訳を表示できますが、分析対象サーバのログには、どちらか一方しか記録されていません。もう一方を補うためにDNS検索を実行するか否かを指定します。選択肢の意味は、以下のとおりです。


<選択肢>

<意味>

yes

DNS検索を実行します

no

DNS検索を実行しません


デフォルトは、以下のとおりです。デフォルトの場合、行自体を省略できます。

SearchDNS = yes

image

SearchDNS = noを指定した場合には、利用状況DB登録エンジンは、DNS検索を行わず、分析対象ログファイル内に記録された状態で分析します。分析画面の表示で、以下の影響があります。

◆RequestURLSuffix

リクエスト分析で対象とするURLの定義です。

リクエスト分析では、クライアントの興味を把握するため、クライアントの意志によって発生するリクエストの観点で分析することが重要です。クライアントの意志によって発生するリクエストでは、拡張子htmlなど、特定の拡張子を持つURLが対象となる傾向があります。suffix-list には、クライアントの意志に対応したURLの拡張子をカンマ(',')で区切って並べます。URLの拡張子の個数は、40個までです。

デフォルトは、以下のとおりです。デフォルトの場合、行自体を省略できます。

RequestURLSuffix = "html,htm,shtml,shtm,stm,cgi,asp,pl,tcl,sh"

image

分析観点ボックスでURL拡張子別内訳を選択し、URL別でドリルダウンする場合、ドリルダウンする拡張子が利用状況DB 環境定義ファイルの「RequestURLSuffix」に指定されていない場合は分析の対象外とみなし、「この期間のデータはありません」と表示します。

◆DatabaseMode

利用状況DBの運用形態の定義です。

本定義は、被管理サーバ(SQC-A)でのみ指定可能です。管理サーバ(SQC-M)で指定された場合は無視されます。選択肢の意味は、以下のとおりです。


<選択肢>

<意味>

db

利用状況DBのみによる運用です。

被管理サーバ側で分析を行う場合に指定します。

csv

CSV形式ログファイルのみによる運用です。

CSV形式ログファイルは管理サーバに転送され、管理サーバの利用状況DBに格納されます。

管理サーバ側で分析を行う場合に指定します。

both

利用状況DBとCSV形式ログファイルの両方による運用です。

利用状況DBとともに、CSV形式ログファイルが作成されます。


デフォルトは、以下のとおりです。デフォルトの場合、行自体を省略できます。

DatabaseMode = db

image

DatabaseMode = csvを指定した場合には、分析対象のログ情報は管理サーバに転送されますので、被管理サーバ側では分析を行うことはできません。

◆DefaultURLPage

分析対象ログにおいて、パス情報のファイル名が省略されている場合に自動的に付加するURLファイルの定義です。

Webサイトにアクセスする場合に、"http://www.fujitsu.com/"などのように、URLの指定時にファイル名を省略する場合がありますが、Webサーバ側では自動的にデフォルトのファイル名が付加されてWebコンテンツにアクセスすることができます。

利用状況分析機能は、デフォルトでは、ファイル名を指定してアクセスした場合とファイル名を省略してアクセスした場合を別々に集計・分析されますが、本定義により、ファイル名を省略してアクセスした場合でも自動的に定義されたファイル名を付加することで、ファイル名を指定してアクセスした場合と同様に集計・分析することができます。

default-urlには、URLでファイル名が省略されている場合に自動的に付加するファイル名を以下の形式で指定します。

デフォルトでは、本定義は無効です。

■例

定義例は、以下のとおりです。

[Server]

Symbol = PUBLIC

Name = 公開サーバ

Type = web

Domain = xxxx.yyyy.zzzz

DatabaseInterval = week(sun)

SearchDNS = yes

RequestURLSuffix = "html,htm,shtml,shtm,stm,cgi,asp,pl,tcl,sh"

DatabaseMode = db

DefaultURLPage = "index.html"


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