PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.1 (伝送路二重化機能編) (Linux版)
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第2章 機能> 2.1 機能概要> 2.1.2 NIC切替方式

2.1.2.2 切替え機能

切替え動作
異常となった現用NICを非活性状態にし、待機NICを活性状態にして新現用系として動作させます。この時、IPアドレスが引継がれ、自ノードのMACアドレス/IPアドレスが送信元として設定されたARPリクエストパケットが、ブロードキャストで送信されます。
IPの引継ぎ方法として、論理IPアドレス引継ぎ機能、または、物理IPアドレス引継ぎ機能のいずれかを選択できます。
論理IPアドレス引継ぎ機能使用時は、論理IPアドレスおよび物理IPアドレスの両方が引継がれます。
物理IPアドレス引継ぎ機能使用時は、論理IPアドレスは活性化されないため、物理IPアドレスのみが引継がれます。なお、IPv6アドレスを使用する場合は、物理IPアドレス引継ぎ機能は利用できません。図2.11にノード内切替えの例を示します。
異常検出時はmessagesファイル(/var/log/messages)にコンソールメッセージを出力します。また、HUB-HUB間の監視を有効にした場合に、HUB-HUB間に異常が発生した場合にも、messagesファイル(/var/log/messages)にコンソールメッセージを出力します。

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[図2.11 NIC切替方式における異常発生時の切替え動作概要]

切戻し動作
監視異常によるNIC切替え発生後、該当のNICが復旧した場合には、hanetnic changeコマンドにより、手動で切戻しを行う必要があります。本コマンドにより、復旧したNICが現用NICとなり、元の運用状態に戻ります。 また、待機パトロール機能を設定することにより、hanetnic changeコマンドを使用せずに、自動的に切戻しを行うことができます。(詳細については“7.1 hanetconfigコマンド”および“7.9 hanetnicコマンド”を参照してください) なお、二重化したNICがすべて異常となった場合は、伝送路監視は停止します。この場合は、NICの復旧後、hanetpoll off/onによる監視の再起動が必要です。(詳細については“7.7 hanetpoll コマンド”を参照してください)

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