SSF/Backup Facility 運用手引書
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第7章 保守

7.4 磁気テープドライブの保全

ダイレクトバックアップ運用中に磁気テープドライブのメンテナンス作業を行うためには、磁気テープドライブを一時的に閉塞する必要があります。

 

7.4.1 磁気テープドライブの閉

磁気テープドライブの閉塞は以下の手順で行います。

 

  1. SSF/Backup Facilityにログインします。

     

  2. dbu_umount_driveコマンドを以下のように実行し、ダイレクトバックアップで使用している磁気テープドライブから使用していないテープをアンマウントします。-dオプションに続く“ドライブ名”には閉塞する磁気テープドライブの名前を、オペランド“ライブラリ名”には磁気テープドライブの属する磁気テープライブラリシステムの名前を指定します。

    # dbu_umount_drive -d ドライブ名 ライブラリ名 <Return>

     

  3. dbu_disable_driveコマンドを以下のように実行し、ダイレクトバックアップにおいて磁気テープドライブを閉塞します。オペランド“ドライブ名”には閉塞する磁気テープドライブの名前を、“ライブラリ名”には磁気テープドライブの属する磁気テープライブラリシステムの名前を指定します。

    # dbu_disable_drive ドライブ名 ライブラリ名 <Return>

     

  4. 磁気テープドライブ一覧画面から磁気テープドライブの状態を参照して“マウント不可”(閉塞)になることを確認します。

     

  5. lmvaryコマンドを以下のように実行し、LMF Liteにおいて磁気テープドライブを閉塞します。オペランド“ドライブ名”には閉塞する磁気テープドライブの名前を指定します。

    # lmvary -k -d ドライブ名 <Return>


    • dbu_umount_driveコマンド、dbu_disable_driveコマンドの詳細については、『ダイレクトバックアップ使用手引書』の「第18章 テープ制御のためのコマンド」を参照してください。
    • lmvaryコマンドの詳細については、『LMF Lite 使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。

     

 

7.4.2 磁気テープドライブの閉塞解

磁気テープドライブの閉塞解除は以下の手順で行います。

 

  1. SSF/Backup Facilityにログインします。

     

  2. lmvaryコマンドを以下のように実行し、LMF Liteにおいて磁気テープドライブの閉塞を解除します。オペランド“ドライブ名”には閉塞を解除する磁気テープドライブの名前を指定します。

    # lmvary -d ドライブ名 <Return>

     

  3. dbu_enable_driveコマンドを以下のように実行し、ダイレクトバックアップにおいて磁気テープドライブの閉塞を解除します。オペランド“ドライブ名”には閉塞を解除する磁気テープドライブの名前を、“ライブラリ名”には磁気テープドライブの属する磁気テープライブラリシステムの名前を指定します。

    # dbu_enable_drive ドライブ名 ライブラリ名 <Return>

    • lmvaryコマンドの詳細については、『LMF Lite 使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。
    • dbu_enable_driveコマンドの詳細については、『ダイレクトバックアップ使用手引書』の「第18章 テープ制御のためのコマンド」を参照してください。

     

7.4.3 磁気テープドライブの交 

磁気テープドライブの交換は以下の手順で行います。

  • 対象となるテープライブラリシステムの種類(ETERNUS LT130, ETERNUS LT160)によって、手順が異なりますのでご注意ください。
  • SSF/Backup Facility がクラスタ構成の場合、本作業は運用中のノードで実施することで両方のノードに反映されます。待機中のノードでの作業は不要です。

 

■ETERNUS LT130 のテープドライブの交換

  1. SSF/Backup Facility から交換対象のテープドライブを閉塞します。

     

  2. 対象テープドライブを交換します。

     

  3. SSF/Backup Facility から交換対象のテープドライブの閉塞を解除します。

     

■ETERNUS LT160 のテープドライブの交換

  1. SSF/Backup Facility から交換対象のテープドライブを閉塞します。

     

  2. 交換前のテープドライブのシリアル番号を確認します。
    ETERNUS LT160オペレーションパネルで、交換前のテープドライブのシリアル番号を確認します。

     

  3. 交換前のテープドライブのデバイスファイル名を確認します。

    # /opt/FJSVlmf/bin/lmadminc -r <Return>

    手順2. のシリアル番号と比較し、交換前のテープドライブのデバイスファイル名を確認します。

    • lmadmincコマンドおよび出力結果については、『LMF Lite 使用手引書』の「5.3 lmadminc(1M)(1)」を参照してください。

     

  4. 対象テープドライブを交換します。

    • ETERNUS LT160 のテープドライブを交換する場合は、ETERNUS LT160オペレーションパネルで、交換後のテープドライブの WWPN を確認してください。

     

  5. FC-SW(Fibre Channel Switch) のゾーニング設定を行います。
    FC-SW でゾーニングを行っている場合は、交換したテープドライブに対するゾーニング設定を行います。
    設定手順は Softek Storage Cruiser を導入している場合と、導入していない場合で異なります。
  6. SSF/Backup Facility に交換したテープドライブを認識させます。

    # /opt/FJSVpfca/sbin/clchgfc -d デバイスファイル名 -p WWPN <Return>

    デバイスファイル名 には 手順3. 、WWPN は手順4.で確認したものを指定します。

    • WWPNの先頭に"0x"をつける必要があります。

    • clchgfcコマンドの詳細については、『FUJITSU PCI Fibre Channel 3.0 説明書』を参照してください。

     

  7. SSF/Backup Facility から交換対象のテープドライブの閉塞を解除します。

     


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