Network Storage Server 概説書
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目次

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3.2 クラスタ構成の運用例
クラスタ構成では以下に示すような運用が考えられます。
- 業務サーバとしてWindows 2000サーバ、Solaris8 OS、Solaris7 OSサーバおよびグローバルサーバを運用しており、ストレージとして当社のETERNUS GR740、ETERNUS3000、ETERNUS6000と日立製作所のSANRISE2000およびEMC社のSymmetrixを運用します。
- ネットワークの信頼性を上げるために業務LANは二重化しています。
- SANRISE2000およびSymmetrixの業務データは、ネットワーク型バックアップソフトウェア(NetWorker, Softek Backup TSM Edition)を使用してバックアップします。
- ETERNUS GR740、ETERNUS3000上の業務データは、ダイレクトバックアップの論理デバイスバックアップ機能で、ETERNUS GR740、ETERNUS3000に配置したダイレクトバックアップの論理ユニットプールおよび磁気テープライブラリシステムにバックアップします。
- ETERNUS6000上のグローバルサーバの業務データは、ダイレクトバックアップのグローバルサーバの業務データのバックアップ機能で、磁気テープライブラリシステムにバックアップします。
- SSF/Backup Facilityが何らかの障害によりダウンした場合は、PRIMECLUSTERにより自動的に待機ノード側で運用が再開されます。ダウンしたノード側では、障害の原因を調査/対処後、運用ノードとして再起動します。

■本形態でのメリット
本形態では、以下に示すメリットがあります。
- 他社RAIDにある業務データのバックアップもSSF/Backup Facilityで一括して実施できます。
- ETERNUS GR series、ETERNUS3000にある業務データを業務サーバに負荷をかけることなくバックアップできます。
また、ETERNUS6000にあるグローバルサーバの業務データのバックアップもSSF/Backup Facilityで一括して実施できます。
- ETERNUS GR series、ETERNUS3000にある業務データについて、バックアップにかかる時間を大幅に短縮できます。
- 業務LANが二重化されるほど高い信頼性が要求されるシステムに対しても、適用が可能です。
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