Network Storage Server 概説書
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第1章 概要

1.2 Network Storage Serverの位置付け

Network Storage Serverは、ストレージシステムの統合運用管理を提供します。以下に代表的なシステム構成図を示します。

要素

要素の概要

Network Storage Server

Network Storage Serverは、以下の機能を搭載するサーバです。

SSF/Backup Facility

あらゆる環境(SAN,LAN,NAS)の業務データを統合して、バックアップ運用を行うことができます。

業務サーバ

業務サーバは、Network Storage Serverのダイレクトバックアップまたはネットワーク型バックアップでバックアップする対象となる業務データを保有するサーバのことです。

集中監視サーバ

Systemwalker Centric Manager を導入し、Network Storage Serverを含めたストレージシステム環境の集中監視を行うことができます。この時、集中監視用のサーバを設置します。

運用操作端末

Network Storage Serverの各機能を操作するための端末です。

リモートコンソール端末

Network Storage Serverの操作は、ネットワークを経由した端末から行うようになっています。Network Storage Serverを操作するリモートコンソール端末を設置してください。リモートコンソール端末は運用操作端末と兼用できます。

ETERNUS3000/6000,GR series

Network Storage Serverでは、Network Storage Serverのシステムが使用する制御情報、バックアップ管理情報およびバックアップデータをETERNUS3000/6000,GR seriesの論理ユニットに保存します。

ETERNUS NR1000F series

Network Storage Serverのダイレクトバックアップは、ETERNUS NR1000F seriesにある業務データをテープ媒体にバックアップすることができます。

LAN環境

SSF/Backup Facilityの操作や、SPアシスタント等のWebやGUIを利用するために必要です。
また、オプションのLANカードを追加することにより、ダイレクトバックアップで使用するIPアドレスとネットワーク型バックアップで使用するIPアドレスを独立させる運用も可能です。

磁気テープライブラリシステム

アドバンスト・コピー機能により獲得したバックアップデータを磁気テープ媒体に保存します。ライブラリシステムの制御はSSF/Backup Facilityが行います。


  • Network Storage Serverには外部のネットワークからの侵入を防ぐセキュリティ機構はありません。そのため、Network Storage Serverを配置するLANならびにSANはイントラネットとして構築する必要があります。イントラネットを外部のネットワークに接続する場合は、ファイアウォール等によるセキュリティの確保が必要となります。
    外部のネットワークに接続する場合のセキュリティの設計方法は、富士通技術員に確認してください。
 

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