PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版) |
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付録F リファレンスマニュアル | > F.2 GFS 共用ファイルシステム専用管理コマンド |
/usr/bin/sfcdu [ -adkLr ] [ -o | -s ] [ file ... ]
/usr/xpg4/bin/sfcdu [ -a | -s ] [ -krx ] [ file ... ]
sfcdu コマンドは、1 テラバイトを超える大規模ファイルシステムに対応した du コマンドです。
sfcdu コマンドは、GFS 共用ファイルシステム以外でも動作します。
sfcdu コマンドは、指定されたファイルを根とするディレクトリ階層に関して、割り当てたファイル領域のサイズと、各サブディレクトリに割り当てたファイル領域のサイズを標準出力に書き出します。ディレクトリ型のファイルに割り当てた領域のサイズは、そのディレクトリ自体に割り当てた領域だけでなく、そのディレクトリから派生しているファイル階層構造上のすべてのファイルに割り当てた領域の合計サイズです。
複数のリンクを持つファイルは、1 個のエントリとして数えられ、出力されます。レポート中で選択されるディレクトリエントリは決められていません。ファイルのサイズは、デフォルトでは 512 バイト単位で出力されます。端数があれば切り上げられます。
[/usr/xpg4/bin/sfcdu]
sfcdu がファイル属性を認識できない場合、およびディレクトリに対し 読み取りができない場合 (stat(2) 参照)、エラー状態を報告し、最終的な終了ステータスにそれが反映されます。
以下のオプションは、/usr/bin/sfcdu と /usr/xpg4/bin/sfcdu の両方で指定できます。
-a
デフォルトの出力内容に加え、指定したファイルを根とするディレクトリ階層に含まれるディレクトリ以外の各ファイルのサイズを書き出します。このオプションを指定しても省略しても、 file オペランドで指定されたディレクトリ以外のファイルに関してのサイズ情報は必ず出力されます。
-k
ファイルのサイズを、デフォルトの 512 バイト単位ではなく1024 バイト単位で出力します。
-s
デフォルトの出力ではなく、指定した各ファイルの合計サイズだけを報告します。
[/usr/bin/sfcdu]
以下のオプションは、/usr/bin/sfcdu でのみ指定できます。
-L
シンボリックリンクの処理に、リンク自体ではなく、シンボリックリンクが参照しているファイルまたはディレクトリを使用します。
-d
ファイルシステムの境界をまたいだ処理は行いません。例えば "sfcdu -d /" に対しては、ルートパーティションに関してだけ出力を行います。
-o
親ディレクトリのディスク使用量の合計に、子ディレクトリのディスク使用量を含めません。このオプションを省略した場合は、ディレクトリのディスク使用量は、そのディレクトリ中のファイルのディスク使用量に、そのディレクトリの下にあるすべてのディレクトリ中のファイルのディスク使用量を加えたものになります。
-r
読み取れないディレクトリや、オープンできないファイルなどに対してメッセージを出力します。デフォルトでは出力しません。
[/usr/xpg4/bin/sfcdu]
以下のオプションは、/usr/xpg4/bin/sfcdu でのみ指定できます。
-r
デフォルトで、読み取れないディレクトリや、オープンできないファイルなどに対してメッセージを出力します。
-x
ファイルのサイズを評価する際に、file オペランドで示したファイルと同一のデバイスのファイルだけを対象とします。
以下のオペランドが指定できます。
file
サイズを調べる対象となるファイルのパス名。file を1つも指定しないと、現在の作業用ディレクトリが用いられます。
% sfcdu 1324 . % sfcdu -k 662 . % sfcdu -a 60 ./file00 400 ./file01 28 ./file02 832 ./file03 2 ./dir00 1324 .
以下の終了ステータスが返されます。
0 正常終了
>0 エラーが発生した。
"Solaris X Reference Manual Collection" の ls(1), du(1M), stat(2), attributes(5), environ(5), largefile(5), XPG4(5).
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