PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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付録E メッセージ一覧> E.1 GFS共用ファイルシステムのACのメッセージ

E.1.3 情報メッセージ

 ここでは、GFS 共用ファイルシステムの AC (カーネル) の情報メッセージについて説明します。

E.1.3.1 NOTICE: sfcfs:0001: mount_point: file system full

◆説明

 ファイルシステム (mount_point) のファイルデータ領域が枯渇しました。

(一般ユーザの場合には minfree 分の余地を下回った場合を含む)

◆対処

 ファイルシステムを拡張するか、不要なファイルを削除するか、ファイルを空いているファイルシステムへ移動してください。ファイルシステムの拡張には sfcadd(1M) が使用できます。

E.1.3.2 NOTICE: sfcfs:0050: setting sfcfs_ninode to max value of max_value

◆説明

 最大値を超える値が sfcfs_ninode に設定されていたため max_value に変更しました。

◆対処

 値を修正し処理を継続しますので対処は不要です。/etc/systemsfcfs_ninode の値を設定している場合には、値を見直してください。

E.1.3.3 NOTICE: sfcfs:0051: freeing wrong file system by umount fsid

◆説明

 fsid のファイルシステム管理で不正なファイルシステム解放を検出しました。

◆対処

 内容を修正し処理を継続しますので対処は不要です。

E.1.3.4 NOTICE: sfcfs:0071: mount_point: primary super block read failed, but secondary read. dev = dnum block = blknum size = size

◆説明

 デバイス番号 dnum のデバイス上にある先頭スーパブロックの読み出しに失敗しました。しかし、第二スーパブロックが正常に読めたため、処理を継続しました。

◆対処

 継続してファイルシステム操作は可能です。しかし、ブロックの異常が発生していますので、早急に本書の“付録G.2.1 I/Oエラー発生時の対処方法”にしたがって対処してください。

E.1.3.5 NOTICE: sfcfs:0072: mount_point: secondary super block read failed, but primary read. dev = dnum block = blknum size = size

◆説明

 デバイス番号 dnum のデバイス上にある第二スーパブロックの読み出しに失敗しました。しかし、先頭スーパブロックが正常に読めたため、処理を継続しました。

◆対処

 継続してファイルシステム操作は可能です。しかし、ブロックの異常が発生していますので、早急に本書の“付録G.2.1 I/Oエラー発生時の対処方法”にしたがって対処してください。

E.1.3.6 NOTICE: sfcfs:0076: mount_point: primary partition configuration read failed, but secondary read. dev = dnum block = blknum size = size

◆説明

 デバイス番号 dnum のデバイス上にある先頭のパーティション構成情報の読み出しに失敗しました。しかし、第二パーティション構成情報が正常に読めたため、処理を継続しました。

◆対処

 継続してファイルシステム操作は可能です。しかし、ブロックの異常が発生していますので、早急に本書の“付録G.2.1 I/Oエラー発生時の対処方法”にしたがって対処してください。

E.1.3.7 NOTICE: sfcfs:0077: mount_point: secondary partition configuration read failed, but primary read. dev = dnum block = blknum size = size

◆説明

 デバイス番号 dnum のデバイス上にある第二パーティション構成情報の読み出しに失敗しました。しかし、先頭のパーティション構成情報が正常に読めたため、処理を継続しました。

◆対処

 継続してファイルシステム操作は可能です。しかし、ブロックの異常が発生していますので、早急に本書の“付録G.2.1 I/Oエラー発生時の対処方法”にしたがって対処してください。

E.1.3.8 NOTICE: sfcfs:0079: mount_point: nodename mismatch. node_name <-> node_name

◆説明

 ファイルシステム (mount_point) 上に、ホスト id が一致するがノード名が一致しないノードが登録されていました。

◆対処

 メッセージ sfcfs:0080 が出なければ対処は不要です。

E.1.3.9 NOTICE: sfcfs:0084: mount_point: cannot mmap. because the file is currently being opened on other node. ino=inum, flags=flags, prot=prot, pid=pid

◆説明

 ファイルシステム (mount_point) の mmap(2) でマップしようとしたファイル(inum) は、他のノード上で open(2) をしています。データの一貫性を保証するため、ファイルのマップはできません。

◆対処

 メッセージ sfcfs_mds:0112 の node1 に表示されるノード上のアプリケーションの終了を待ってから再度実行してください。

 なお、当メッセージおよび sfcfs_mds:0112 のメッセージが表示されても、アプリケーションの入出力が正常に行われ、データの一貫性が保証されている場合があります。アプリケーションが正常に動作している場合は、当メッセージおよび sfcfs_mds:0112 のメッセージを気にする必要はありません。

E.1.3.10 NOTICE: sfcfs:0137: mount_point: recover failed. (ADDVOL(1) procedure) err= ecode, devname= special

◆説明

 ファイルシステム (mount_point) に関するリカバリ処理で異常が検出されました。

◆対処

 特に対処は必要ありません。

E.1.3.11 NOTICE: sfcfs:0138: mount_point: addvol failed. (ADDVOL(0xnum) procedure) err = ecode

◆説明

 ファイルシステム (mount_point) に関するオンラインパーティション追加の延長で異常が検出されました。

◆対処

 sfcadd(1M) の出すメッセージに従って対処してください。sfcadd(1M) が異常終了している場合には、環境を確認し、sfcadd(1M) を再実行してください。

E.1.3.12 NOTICE: sfcfs:0141: mount_point: cannot open. because the file is currently being mapped on other node. ino=inum, flags=flags, pid=pid

◆説明

 ファイルシステム (mount_point) のオープンしようとしたファイル(inum) は、他のノード上で mmap(2) をしています。データの一貫性を保証するため、ファイルのオープンはできません。

◆対処

 メッセージ sfcfs_mds:0112 の node1 に表示されるノード上のアプリケーションの終了を待ってから再度実行してください。

E.1.3.13 NOTICE: sfcfs:0142: mount_point: over file hard limit (pid pid, uid uid)

◆説明

 mount_point 上のユーザ unum の所有するファイルの数が quota 機能で設定されたファイル数のハードリミット値に達しました。ユーザ unum は、これ以上ファイルを所有できません。

◆対処

 ユーザ unum が新規にファイルを作成できるようにするためには、mount_point 上のユーザ unum の所有するファイルを削除して quota 機能で設定されソフトリミット値およびハードリミット値より小さい数まで所有するファイルの数を減らしてください。

E.1.3.14 NOTICE: sfcfs:0143: mount_point: Warning: too many files (pid pid, uid uid)

◆説明

 mount_point 上のユーザ unum の所有するファイルの数が quota 機能で設定されたソフトリミット値以上になりました。

◆対処

 ユーザ unum が新規にファイルを作成できるようにするためには、mount_point 上のユーザ unum の所有するファイルを削除して quota 機能で設定されソフトリミット値およびハードリミット値より小さい数まで所有するファイルの数を減らしてください。

E.1.3.15 NOTICE: sfcfs:0144: mount_point: over file and time limit (pid pid, uid uid)

◆説明

 mount_point 上のユーザ unum の所有するファイルの数が quota 機能で設定されたソフトリミット値を超えてから制限時間内にソフトリミット値を下回りませんでした。ユーザ unum は、ソフトリミット値を下回るまで新規にファイルを作成できません。

◆対処

 ユーザ unum が新規にファイルを作成できるようにするためには、mount_point 上のユーザ unum の所有するファイルを削除して quota 機能で設定されソフトリミット値およびハードリミット値より小さい数まで所有するファイルの数を減らしてください。

E.1.3.16 NOTICE: sfcfs:0145: mount_point: over hard disk limit (pid pid, uid uid, inum inum)

◆説明

 mount_point 上のユーザ unum の所有するファイルの使用ブロック数の合計が quota 機能で設定されたブロック数のハードリミット値に達しました。ユーザ unum は、これ以上ブロックを使用できません。

◆対処

 ユーザ unum が新規にブロックを獲得できるようにするためには、mount_point 上のユーザ unum の所有する不要なファイルを削除して quota 機能で設定されソフトリミット値およびハードリミット値より小さい数まで所有するファイルの使用ブロック数を減らしてください。

E.1.3.17 NOTICE: sfcfs:0146: mount_point: Warning: over disk limit (pid pid, uid uid, inum inum)

◆説明

 mount_point 上のユーザ unum の所有するファイルの使用ブロック数の合計が quota 機能のソフトリミット値以上になりました。

◆対処

 ユーザ unum が新規にブロックを獲得できるようにするためには、mount_point 上のユーザ unum の所有する不要なファイルを削除して quota 機能で設定されソフトリミット値およびハードリミット値より小さい数まで所有するファイルの使用ブロック数を減らしてください。

E.1.3.18 NOTICE: sfcfs:0147: mount_point: over disk and time limit (pid pid, uid uid, inum inum)

◆説明

 mount_point 上のユーザ unum の所有するファイルの使用ブロック数の合計が quota 機能で設定されたソフトリミット値を超えてから制限時間内にソフトリミット値を下回りませんでした。ユーザ unum は、ソフトリミット値を下回るまで新規にブロックを使用できません。

◆対処

 ユーザ unum が新規にブロックを獲得できるようにするためには、mount_point 上のユーザ unum の所有する不要なファイルを削除して quota 機能で設定されソフトリミット値およびハードリミット値より小さい数まで所有するファイルの使用ブロック数を減らしてください。

E.1.3.19 NOTICE: sfcfs:00251: mount_point: spath duplicate. name=hostname

◆説明

 ファイルシステム (mount_point) の複数ホスト指定で、同一情報 (hostname) が複数回指定されました。不正なエントリは除いて継続動作します。

◆対処

 複数 LAN 指定の設定が正しく行えているか確認してください。

E.1.3.20 NOTICE: sfcfs:00257: mount_point: mpath connection was closed for switch MDS=(addr=hostname, port=num)

◆説明

 ファイルシステム (mount_point) に対する切り替え指示により、MDS への通信経路を一旦切断しました。

◆対処

 対処は不要です。

E.1.3.21 NOTICE: sfcfs:00258: mount_point: mpath connection was re-established

◆説明

 ファイルシステム (mount_point) の MDS への再接続が完了しました。

◆対処

 対処は不要です。


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