PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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付録B リファレンスマニュアル> B.2 GFSローカルファイルシステム専用コマンド

B.2.6 sfxedquota(1M) GFSローカルファイルシステムのユーザ毎のクォータ情報の編集

◆形式

sfxedquota [ -p proto_user ] username ...

sfxedquota -t

◆機能説明

 sfxedquota は GFS ローカルファイルシステムのクォータ用エディタです。1 名以上のユーザをコマンド行で指定することができます。

 quotas ファイルを持つマウントされたファイルシステムに対してそのユーザの現在のクォータ情報をASCII 表現を用いて一時ファイルを作成し、そのファイルをエディタで表示します。その後、表示したクォータ情報を修正したり、新しいクォータ情報を追加したりすることができます。エディタを終了すると、sfxedquota はその一時ファイルを読み取り、クォータ情報を変更します。

 エディタは、環境変数 EDITOR で他のエディタを指定しない限り、vi(1) が呼び出されます。

 スーパーユーザだけがクォータ情報を編集することができます。クォータ情報を設定するためには、そのファイルシステムのルート・ディレクトリに quotas という root が所有するファイルが必要です。(sfxquotaon(1M) を参照してください)。

 proto_user および username にはユーザのログイン名、または UID を指定することができます。割り当てられていない UID を指定することもできますが、割り当てられていないログイン名を指定することはできません。割り当てられていない UID を指定した場合、そのクォータ情報は、UID が割り当てられた時に有効となります。

 オプションが指定されなかった場合、エディタは一時ファイルを以下のフォーマットで表示します。


fs mount_point blocks (soft = number, hard = number) inodes (soft = number, hard = number)


 block は 1024 バイト(1KB)単位で指定します。number を設定する値に変更します。

◆オプション

 以下のオプションが指定できます。

-p

 指定された proto_user のクォータ情報を、指定された各 username に複写します。これは、ユーザのグループに対しクォータ情報を初期化するために使用されるオプションです。

-t

 各ファイルシステムのソフト・タイム・リミットを編集します。タイム・リミットが 0 の場合には、省略時のタイム・リミットである 1 週間を使用します。エディタは一時ファイルを以下のフォーマットで表示します。

fs mount_point blocks time limit = number tmunit, files time limit = number tmunit


 numbertmunit に設定する値を記述します。tmunit は “month”, “week”, “day”, “hour”, “min”または “sec”のうちの1つを指定します。これらのキーワードに付属する文字は無視されますので、“months”や“minutes”と書いてもかまいません。タイム・リミットは 1 以上の値を取り得る最も大きな時間の単位で表示されます。tmunit に“default”と表示された場合、0 を表示します(省略時のタイム・リミットを示します)。

◆使用例


# sfxedquota user1

# sfxedquota user1 user2

# sfxedquota -p protuser user1 user2

# sfxedquota -t


◆関連項目

sfxquota(1M), sfxquotadm(1M), sfxquotaon(1M), sfxrepquota(1M).

vi(1), passwd(4).


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