PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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第3部 Global File Services 共用ファイルシステム> 第23章 ファイルシステムの運用> 23.9 RMSクラスタ運用でのGFS共用ファイルシステムの利用について

23.9.4 RMSクラスタ運用でGFS共用ファイルシステムを使用する場合の設定手順

 ここでは、GDS のボリュームに RMS クラスタ運用で使用する GFS 共用ファイルシステムを作成する場合の手順について、例を通して説明します。

 設定にあたっては、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”、“PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書”ならびに“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を併せてお読みください。
 GDSボリュームはコマンドの他に、GDS運用管理ビュー (GUI) からも作成できます。GDSの設定手順は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”を参照してください。

手順1.GFS共用ファイルシステムの作成 (ノードA(運用ノード)、ノードB(待機ノード))

 いずれかのノードで GFS 共用ファイルシステムを作成します。

 GFS 共用ファイルシステムの作成には、sfcnewfs コマンドを使用してください。

 なお、GFS 共用ファイルシステムでは、GFS 共用ファイルシステム専用の管理パーティションを用意する必要があり、切替ファイルシステムとして使用する GDS ボリュームのディスククラスと異なるボリュームを割り当てる必要があります。

 インストール後、最初の GFS 共用ファイルシステムの作成では、以下のように、ファイルシステム作成前に GFS 共用ファイルシステムの活性化が必要です。

a) いずれかのノードで GFS 共用ファイルシステムの管理パーティションを作成します。


# sfcsetup -c /dev/sfdsk/class0001/rdsk/GFSctl


b) 各ノードで GFS 共用ファイルシステムの管理パーティションへノード情報を登録します。


sunny # sfcsetup -a /dev/sfdsk/class0001/rdsk/GFSctl

moony # sfcsetup -a /dev/sfdsk/class0001/rdsk/GFSctl


c) 各ノードで GFS 共用ファイルシステムを活性化します。


sunny # sfcfrmstart

moony # sfcfrmstart


d) いずれかのノードで GFS 共用ファイルシステムを作成します。


# sfcnewfs -H sunny,moony /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0001


手順2./etc/vfstabに当該GFS共用ファイルシステムを追加 (ノードA(運用ノード)、ノードB(待機ノード))

 各ノードの /etc/vfstab に当該 GFS 共用ファイルシステムのマウント情報を追加します。

このとき、追加するマウント情報の "mount at boot" に "no" を指定してください。


/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0001 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0001 /sfcfs sfcfs - no rw


手順3.RMS構成定義としてRMSアプリケーションの切替定義を設定 (ノードA(運用ノード)、ノードB(待機ノード))

 以下の方法により、userApplication Configuration Wizard を使用して、RMS 構成定義の設定を行います。

 設定の詳細は、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”、“PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書”を参照してください。

GFS共用ファイルシステムが利用するGDSボリュームの状態は、全てのノードで常にACTIVEである必要があります。そのためにRMSの設定では次の事に注意してください。

手順4.設定の確認 (ノードA(運用ノード)) (ノードB(待機ノード))

 GFS 共用ファイルシステムを各ノードでマウント後、RMS を起動し、以下の点に注意して、/etc/vfstab ファイルや RMS アプリケーションの設定が正しいことを確認します。

 本手順の中で、GFS 共用ファイルシステムのマウントに失敗する場合、以下に示す、対処をしてください。

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