PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版) |
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第3部 Global File Services 共用ファイルシステム | > 第22章 ファイルシステムの操作(コマンド編) | > 22.5 変更 (パーティション追加) |
本節では、GFS 共用ファイルシステムをアンマウントした状態でパーティション追加を行う手順を説明します。
GFS 共用ファイルシステムを変更するために、ファイルシステムをアンマウントします。
正しく停止しなかったファイルシステムに対してパーティション追加を行う場合には、事前に fsck_sfcfs(1M) によりファイルシステム状態を修復してください。
GFS 共用ファイルシステムに新規追加するパーティションは、GDS 共用ボリューム上にある必要があります。対象デバイスは、状態が動作中である必要があります。
GDS の論理ボリュームの設定は、論理ボリュームが属するディスククラスのタイプを共用に、そして論理ボリュームが属するディスククラスのスコープに、GFS 共用ファイルシステムを共用するノードをすべて指定してください。
GDS の論理ボリュームが属するディスククラスの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”“運用管理ビューでの操作”から該当項目を参照してください。
GDS の論理ボリュームの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”“運用管理ビューでの操作”から該当項目を参照してください。
ここでは、既存の GFS 共用ファイルシステムに新しいデータパーティションまたはメタパーティション
を追加する手順を説明します。
ファイルデータ領域にパーティションを追加するには、sfcadd(1M) を使用します。
以下に sfcadd(1M) で、既存のファイルシステム (/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1) に対して、ファイルデータ領域としてパーティション (/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume2) を追加する方法を示します。
sfcadd(1M) のオプションの詳細については、本書の“付録F.2.1 sfcadd(1M)”を参照してください。
1. 現在のファイルシステムの構成を確認します。
# sfcinfo /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1: FSID special size Type mount 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081) 407144 META ----- 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081) 3761416 DATA ----- 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081) 5120 LOG -----
2. ファイルデータ領域としてパーティションの追加を行います。
# sfcadd -D /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume2 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1
3. パーティションが追加されたことを確認します。
# sfcinfo /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1: FSID special size Type mount 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081) 407144 META ----- 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081) 3761416 DATA ----- 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081) 5120 LOG ----- 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume2(3fa008c) 65512 DATA -----
データパーティションの追加には、以下の制限があります。
・ファイルシステム作成時に sfcnewfs(1M) で指定したファイルシステムの最大構成パーティション数 (-l maxvol)を超える場合は、追加が行えません。
・最終的に追加されたファイルシステムのサイズの合計が、ファイルシステム作成時に sfcnewfs(1M) で指定した、最大ファイルデータ領域サイズ (-d maxdsz) を超えないようにしてください。超えた場合は、管理領域不足により空き領域として割り当て不可能になる場合があります。
メタデータ領域にパーティションを追加するには、sfcadd(1M) を使用します。
以下に sfcadd(1M) で、既存のファイルシステム (/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1) に対して、メタデータ領域としてパーティション (/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume2) を追加する方法を示します。
sfcadd(1M) のオプションの詳細については、本書の“付録F.2.1 sfcadd(1M)”を参照してください。
1. 現在のファイルシステムの構成を確認します。
# sfcinfo /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1: FSID special size Type mount 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081) 407144 META ----- 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081) 3761416 DATA ----- 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081) 5120 LOG -----
2. メタデータ領域としてパーティションの追加を行います。
# sfcadd -M /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume2 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1
3. パーティションが追加されたことを確認します。
# sfcinfo /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1: FSID special size Type mount 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081) 407144 META ----- 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081) 3761416 DATA ----- 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081) 5120 LOG ----- 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume2(3fa008c) 65512 META -----
メタパーティションの追加には、以下の制限があります。
・ファイルシステム作成時に sfcnewfs(1M) で指定したファイルシステムの最大構成パーティション数 (-l maxvol) を超える場合は、追加が行えません。
GFS 共用ファイルシステムの変更が完了した後、マウントしてください。
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