PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
目次 索引 前ページ次ページ

第2部 Global File Services ローカルファイルシステム> 第4章 GFSローカルファイルシステムの管理> 4.3 GFSローカルファイルシステムの作成

4.3.1 GFSローカルファイルシステムの作成

 GFS ローカルファイルシステムは、sfxnewfs(1M) コマンドを使用して作成します。

 以下に sfxnewfs(1M) コマンドで使用するデフォルトのパラメタを示します。

[sfxnewfsコマンドで使用するデフォルトのパラメタ]

パラメタ

デフォルト値

データブロックサイ

8192 バイト固定

最小空き領域

10%

最適化のタイ

時間

i ノード数

8192 バイトのディスク領域に 1 個

アップデートログ領域サイズ

ファイルシステムサイズの 1%

ただし、5 メガバイト以上、50 メガバイト以下に設定

メタデータ領域サイ

ファイルシステムサイズの約 10%

最大共用ノード

16

最大構成パーティション

32

 以下に、sfxnewfs(1M) コマンドによる、代表的なファイルシステムの作成例を示します。

 単一パーティションの GFS ローカルファイルシステムの作成は、ファイルシステムを作成するパーティションを指定します。この場合、代表パーティショ用語説明には、メタデータ領域、アップデートログ領域、ファイルデータ領域のすべての種類を作成します。


# sfxnewfs /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0300


 アップデートログ領域を別パーティションに分離するためには、代表パーティションとアップデートログパーティションの両方の指定が必要です。代表パーティションには、メタデータ領域とファイルデータ領域が作成されます。


# sfxnewfs -L /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0310 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0300


 ファイルデータ領域の複数パーティション指定をするためには、代表パーティションと、データパーティションの指定が必要です。この場合、代表パーティションには、メタデータ領域、アップデートログ領域、ファイルデータ領域が作成されます。


# sfxnewfs -D /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0310,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0320 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0300


 アップデートログ領域を別パーティションに分離、かつ、ファイルデータ領域の複数パーティション指定を行う場合は、以下のように指定します。


# sfxnewfs -L /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0311 -D /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0321,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0331 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301


 ファイルデータ領域の複数パーティション指定を行う場合に、-A オプションの指定により、代表パーティションにファイルデータ領域を含めない構成をとることができます。


# sfxnewfs -A -D /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0321,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0331 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301


 -A オプションによる代表パーティションにファイルデータ領域を含めない指定の場合に、アップデートログ領域を分離する指定を行うと、メタデータ領域、アップデートログ領域、ファイルデータ領域がそれぞれ、独立に存在する構成をとることができます。


# sfxnewfs -A -L /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0311 -D /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0321,/dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0331 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/vol0301



目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2004