PRIMECLUSTER導入運用手引書 4.1(Linux版)
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第2部 導入編> 第5章 クラスタの構築> 5.1 クラスタの初期設定> 5.1.2 シャットダウン機構の設定> 5.1.2.3 MMB

5.1.2.3.2 I/O完了待ち時間の設定

パニックなどのノードダウンによる切替え時、I/Oが完了するまでの待ち時間 (WaitForIOComp)の設定は、以下の手順で実施してください。

  1. 共用ディスクの事前確認

    MMB非同期監視のパニックなどのノードダウンによる切替え時のI/O完了待ち時間は標準で0秒を設定していますが、I/O完了待ち時間が必要な共用ディスクを使用する場合、この値を適切な値に設定する必要があります。

    弊社製RAID装置は全てI/O完了待ち時間が不要です。そのため、本設定を行う必要はありません。

    I/O完了待ち時間を設定した場合、パニックなどのノードダウン時の切替え時間がその時間分増加します。
  2. I/O完了待ち時間の設定

    以下のコマンドを実行し、パニックなどのノードダウンによる切替え時のI/Oが完了するまでの待ち時間(WaitForIOComp)を設定してください。cldevparamコマンドについて、詳しくはcldevparamのマニュアルページを参照してください。

    なお、クラスタシステムを構成する任意の1ノードで実行してください。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldevparam -p WaitForIOComp value

    また、以下のコマンドを実行し、I/Oが完了するまでの待ち時間(WaitForIOComp)の設定を確認してください。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/cldevparam -p WaitForIOComp
     value
  3. シャットダウン機構の起動

    全ノードでシャットダウン機構が起動済か確認してください。

    # /usr/bin/sdtool -s

    シャットダウン機構が起動済の場合、以下を実行して全ノードでシャットダウン機構を再起動してください。

    # /usr/bin/sdtool -r

    シャットダウン機構が起動していない場合、以下を実行して全ノードでシャットダウン機構を起動してください。

    # /usr/bin/sdtool -b
  4. シャットダウン機構の状態確認

    全ノードでシャットダウン機構の状態を確認してください。

    # /usr/bin/sdtool -s

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