PRIMECLUSTER導入運用手引書 4.1(Linux版)
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第2部 導入編> 第5章 クラスタの構築> 5.1 クラスタの初期設定> 5.1.2 シャットダウン機構の設定> 5.1.2.3 MMB

5.1.2.3.1 MMBシャットダウン機構の設定

■ MMB情報の登録

ここで説明するMMB情報の登録は、"CF、CIPの設定" の後、また、後述の"■シャットダウンデーモンの設定"の前に実施してください。
  1. 全ノードでclmmbsetup -a コマンドを実行し、MMB情報を登録します。

    clmmbsetupコマンドの使用法については、clmmbsetupのマニュアルページを参照してください。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbsetup -a mmb-user

    Enter User's Password:
    Re-enter User's Password:
    #

    mmb-userとUser's Passwordには、"シャットダウンエージェントの情報確認"で確認した以下の内容を入力します。

    mmb-user
    RMCPでMMBを制御するためのユーザ名

     

    User's Password
    RMCPでMMBを制御するためのユーザのパスワード

     

  2. 全ノードでclmmbsetup -l コマンドを実行し、登録されたMMB情報を確認します。

    手順1.で登録したMMB情報が全ノードで出力されない場合、再度手順1.からやり直してください。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbsetup -l
    cluster-host-name  user-name
    -----------------------------------
    node1              mmb-user
    node2              mmb-user
    #

■ シャットダウンデーモンの設定

全ノードで/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfgを以下のような内容で作成します。

CFNameX,weight=weight,admIP=myadmIP: agent=SA_xxx,timeout=20
CFNameX,weight=weight,admIP=myadmIP: agent=SA_xxx,timeout=20

  CFNameX       : クラスタホストのCFノード名を指定します。
  weight        : SFのノードの重みを指定します。
  myadmIP       : 自ノードの管理LANのIPアドレスを指定します。
  agent=SA_xxx : シャットダウンエージェントの名前を指定します。
                    MMB経由でノードをパニックさせる場合
                      SA_mmbp を指定します。
                    MMB経由でノードをリセットさせる場合
                      SA_mmbr を指定します。
  

例)2ノード構成の設定例を以下に記載します。

# cat /etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg

node1,weight=2,admIP=fuji2:agent=SA_mmbp,timeout=20:agent=SA_mmbr,timeout=20
node2,weight=2,admIP=fuji3:agent=SA_mmbp,timeout=20:agent=SA_mmbr,timeout=20

/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfgファイルを作成する場合、/etc/opt/SMAW/SMAWsf/rcsd.cfg.mmb.templateファイルを雛型として使用することができます。

■ MMB非同期監視デーモンの起動

  1. MMB非同期監視デーモンの起動

    全ノードでMMB非同期監視デーモンが起動済か確認してください。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbmonctl

    "The devmmbd daemon exists."が表示された場合、MMB非同期監視デーモンは起動済です。

    "The devmmbd daemon does not exist."が表示された場合、MMB非同期監視デーモンは起動していません。以下を実行し、MMB非同期監視デーモンを起動してください。

    # /etc/opt/FJSVcluster/bin/clmmbmonctl start
  2. シャットダウン機構の起動

    全ノードでシャットダウン機構が起動済か確認してください。

    # /usr/bin/sdtool -s

    シャットダウン機構が起動済の場合、以下を実行して全ノードでシャットダウン機構を再起動してください。

    # /usr/bin/sdtool -r

    シャットダウン機構が起動していない場合、以下を実行して全ノードでシャットダウン機構を起動してください。

    # /usr/bin/sdtool -b
  3. シャットダウン機構の状態確認

    全ノードでシャットダウン機構の状態を確認してください。

    # /usr/bin/sdtool -s

sdtool -s コマンドの表示結果について

OS起動直後に "sdtool -s" を実行すると、自ノードのテスト状態にTestFailedと表示される場合がありますが、これはsnmptrapdデーモンが起動中のため表示されるもので、正しい動作です。シャットダウン機構が起動した10分後に "sdtool -s" を実行すると、テスト状態にTestWorkedが表示されます。
以下の例では、自ノード(node1)のテスト状態にTestFailedが表示されています。
# sdtool -s
Cluster Host    Agent         SA State      Shut State  Test State  Init State
------------    -----         --------      ----------  ----------  ----------
node1           SA_mmbp.so    Idle          Unknown     TestFailed  InitWorked
node1           SA_mmbr.so    Idle          Unknown     TestFailed  InitWorked
node2           SA_mmbp.so    Idle          Unknown     TestWorked  InitWorked
node2           SA_mmbr.so    Idle          Unknown     TestWorked  InitWorked

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