PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版) |
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第4部 システム構成変更編 | > 第9章 運用構成追加 | > 9.1 ノード増設 |
CRM(リソースデータベース)の設定について説明します。
既存ノードのリソースデータベースの再設定前に、以下の確認を行ってください。
既存ノードのリソースデータベースの再設定を行うときには、既存の全てのノードが起動している必要があります。
リソースデータベースは、CFノード名とCIP 名との対応付けに /etc/cip.cf を使用します。そのため、既存の全ノードの /etc/cip.cf に、新規ノードのCIP が設定されていることを確認してください。
これらの確認が完了してからリソースデータベースを再設定します。手順を以下に示します。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetup -a node -g file
本操作により、既存ノードのリソースデータベースに新規ノードが追加されます。
clsetup(1M) コマンド実行後に生成されるリソースデータベースの構成情報は、新規ノードのリソースデータベースの設定で使用します。そのため、-g オプションにはノード再起動時に自動的に削除されるディレクトリ( 例: /tmp) を指定しないでください。
node には新規ノードのCFノード名、file にはclsetup(1M) コマンド実行後に生成されるリソースデータベースの構成情報のファイル名をフルパスで指定します。生成されるリソースデータベースの構成情報には、tar.Z というサフィックスが付加されます。
たとえば、クラスタにfuji4 というCFノード名の新規ノードを追加するとします。リソースデータベースの構成情報ファイル名を /mydir/rdb とすると、実行するコマンドは次のようになります。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetup -a fuji4 -g /mydir/rdb
リソースデータベースの構成情報ファイルは、/mydir/rdb.tar.Z として生成されます。
clgettree(1)コマンドを実行し、出力結果に新規ノードが表示されることを確認してください。この時点では、新規ノードの状態は UNKNOWNで表示されます。
新規ノードのリソースデータベースの設定前に、以下の確認を行ってください。
新規ノードの/etc/cip.cf に新規ノードのCIPが設定されており、 /etc/cip.cf の内容が、既存ノードの/etc/cip.cf と同じであることを確認してください。
既存の全てのノードから新規ノードにCIPで通信できることを確認してください。確認にはping(1M)コマンドを使用します。
新規ノードに複数のCIP が設定されている場合、リソースデータベースは、最初に設定されているCIP のみを使用します。新規ノードに複数のCIP が設定されている場合は、最初に設定されているCIP で通信できることを確認してください。以下に、新規ノードのCIPとして "fuji4RMS" を使用している場合の例を記載します。
# ping fuji4RMS
これらの確認が完了してから新規ノードのリソースデータベースを設定します。
手順を以下に示します。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetup -s file
file には既存ノードからコピーしたリソースデータベースの構成情報ファイルをフルパスで指定します。リソースデータベースの構成情報ファイル名には、.tar.Z を付加した名前で指定してください。
リソースデータベースの構成情報ファイル "rdb.tar.Z"を /mydir にコピーした場合、実行するコマンドは次のようになります。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clsetup -s /mydir/rdb.tar.Z
新規ノードでclgettree(1)コマンドを実行し、以下を確認します。
任意のノードにシステム管理者としてログインして、以下のコマンドを実行してください。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clautoconfig -r
ノード増設後において、ノードごとに起動するまでの時間に時間差があらわれる場合、そのためリソースデータベースの同期を取るために、チューニングパラメータの設定を取る必要があります。詳細は、"PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書"の"4.5.1 起動時の同期と新規ノード"を参照してください。
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