PCI Hot Plug ユーザーズガイド I/Oデバイス編 |
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マルチパス制御を行うソフトウェアなどを使用して、PCIカードの冗長構成を行っている場合には、ユーザアプリケーションなどの上位製品(サービス)を停止せずにPCIカードの交換が可能になります。
ここでは、以下の冗長化ソフトウェア製品を使用して冗長構成を行っている場合のPCIカード交換手順を示します。
他の冗長化ソフトウェア製品を使用している場合は、各製品のマニュアルを参照してください。
マシン管理のハードウェア監視を停止するため、以下のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/FJSVmadm/prephp <Return> |
以下の手順により、交換対象となるPCIカードとI/Oデバイスを接続するパスのインタフェース名と、その接続I/Oデバイスを特定します。
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以降は、上記コンソールメッセージが出力された場合を例に説明します。
# /usr/opt/FJSViomp/bin/iompadm -c mphd -p info <Return> |
故障したPCIカードとI/Oデバイスを接続するパスを冗長構成から切り離すため、2.b.の手順で特定した接続LUNの論理パス名を指定して、以下のコマンドを実行します。
本コマンドは代表LUNに対して実行すればよく、同一PCIカード配下の他のLUNで再実行する必要はありません。
運用/待機の冗長構成で運用側のパスを切り離した場合には、待機側のパスが自動的に運用状態になります。
なお、交換対象のPCIカードに、MPHD/GRMPD双方の制御対象装置が混在して接続されている場合には、両製品のコマンドをそれぞれ実行する必要があります。
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以下の手順により、交換するPCIカードを切り離します。
# /usr/sbin/FJSVmadm/inst2comp fjpfca3 <Return> |
# cfgadm pcipsy21:R0B01-PCI#slot03 <Return>
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# cfgadm -c disconnect pcipsy21:R0B01-PCI#slot03 <Return>
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# cfgadm -x led=fault,mode=blink pcipsy21:R0B01-PCI#slot03 <Return> |
4.の手順で切り離したPCIカードを交換部品と交換します。本作業は、当社技術員が行います。
ファイバチャネルのPCIカードを交換する場合には、以下の作業も行う必要があります。
【Systemwalker/StorageMGRのSAN管理機能、Softek SANView for ETERNUS(for Vixelは除く)、SP5000 SRM Facilityの何れかを使用している場合】 | ||
6.の手順に移ります。 | ||
【上記製品のSAN管理機能を使用していない場合】 | ||
下記環境設定のPCIカードを交換する場合には、ファイバチャネルスイッチSN200 seriesや、ディスクアレイ装置ETERNUS3000/ETERNUS6000/GR700/800 seriesの設定変更を個別に行う必要があります。
なお、上記設定変更の際には交換部品のWWPN(全16桁の数字)が必要となります。交換するカードのWWPNは、カード前面板にシールで貼られている8桁の数字から導き出します。
注意 SN200 seriesにおいてゾーニング設定の変更を行った場合、実行中の他の装置へのI/Oがゾーニング変更の影響を受け、一時的なエラーが発生することがあります。 |
4.a.で求めたAp_Idに対してconfigure指定のcfgadm(1M)コマンドを実行するか、または、交換スロット位置のプッシュボタンを押すことによって、交換したPCIカードを組み込みます。
なお、プッシュボタンはマルチユーザモードの場合のみ有効です。
その後cfgadm(1M)コマンドによって、スロット状態が"connected configured"になったことを確認します。
なお、交換スロットのPCIカードに大規模構成のI/Oデバイスが接続されている場合には、状態確認のコマンド実行に時間がかかることがあります。
# cfgadm -c configure pcipsy21:R0B01-PCI#slot03 <Return>
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また、ファイバチャネルのPCIカードを交換した場合には、以下の作業も行います。
【Systemwalker/StorageMGRのSAN管理機能、Softek SANView for ETERNUS(for Vixelは除く)、SP5000 SRM Facilityの何れかを使用している場合】 | ||||||||||||
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【上記製品のSAN管理機能を使用していない場合】 | ||||||||||||
作業はありません。 |
交換したPCIカードとI/Oデバイスを接続するパスを冗長構成に組み込むため、2.b.の論理パス名を指定して、以下のコマンドを実行します。
3.の手順で運用側のパスが切り替わった場合には、PCIカードを交換する前に運用状態になっていたパスが自動的に運用状態になります。
なお、交換対象のPCIカードに、MPHD/GRMPD双方の制御対象装置が混在して接続されていた場合には、両製品のコマンドをそれぞれ実行する必要があります。
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マシン管理のハードウェア構成情報更新とハードウェア監視の再起動のため、以下のコマンドを実行します。
# /usr/sbin/FJSVmadm/postphp <Return> |
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