PCI Hot Plug ユーザーズガイド 2.5.1

2.1.1.1 I/O デバイスの組込み・切離し共通

• PCI Hot Plugを動作させるには、システムの実行レベルがマルチユーザである必要があります。
• PCIカードをスロットへ追加またはスロットから取り外す場合には、READY LEDが消灯していることを確認してから行ってください。点灯している際に行いますと、ハードウェア故障の原因となる可能性がありますので、注意してください。
• PCI Hot Plugの操作によってPCIカードの組込み・切離しを行っても、Open Boot Prom(以降OBPと省略)のデバイスツリーは更新されません。
• プッシュボタンインタフェースの無効化設定を行っている場合には、各PCI Hot Plugの操作条件が以下に示すようになりますので、注意してください。

PCI Hot Plug操作の各設定における動作

プッシュボタン インタフェースの 無効化設定	プッシュボタン によるPCI Hot Plug操作	コマンドラインによる操作
enable_autoconfig	○	○
Disable_autoconfig	×	○

○：動作可能 ×：動作不可能

PCI Hot Plug操作とDynamic Reconfiguration(以降DRと省略)を同時に実行しないでください。システムダウン等を引き起こす可能性があります。DRについての詳細は、“Dynamic Reconfigurationユーザーズガイド”を参照してください。

• Solarisコンテナ（ゾーン）と組合せて使用する際には以下にご注意ください。
  • PCI Hot Plug操作は大域ゾーンからのみ実行可能です。非大域ゾーンからのPCI Hot Plug操作は行えません。
  • 非大域ゾーンに対して、物理デバイスを割当てた場合には、PCI Hot Plugによる切離し操作が失敗することがあります。PCI Hot Plugとゾーンを組合せてご使用になる場合には、あらかじめPCI Hot Plugを考慮に入れたシステム設計を行ってください。
    

  ゾーンに関する詳細については、「Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)」を参照してください。