Enhanced Support Facility 2.5.1 ユーザーズガイド
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第2部 基本シリアルポートドライバ(PRIMEPOWER800/900/1000/1500/2000/2500/HPC2500, GP7000Fモデル1000/2000固有機能)> 第8章 コマンド・リファレンス

8.1 iompadm(1M)

【名前】

iompadm − マルチパス制御コマン

【形式】

/usr/opt/FJSViomp/bin/iompadm [-p] [-c fjmse] サブコマンド [パラメタ...]

【使用条件】

FJSVse(またはFJSVsec), FJSViomp

【機能説明】

iompadmは、インスタンス(二重化された通信パスをまとめる単位)が構成する通信パスの状態表示や、異常が発生した通信パスを復旧するために使用します。
本コマンドは、指定したサブコマンドとパラメタの組合せにより、通信パスの状態表示や通信パスの復旧などを実行します。通信パスとは、本体装置の基本シリアルポートとシステムコンソール装置の通信を行うためのパスのことです。デフォルトでは、各パーティションのうち先頭2枚のシステムボードの基本シリアルポートが通信パスとなります。また、通信パスを示すデバイス名,"/dev/fjse/0"および"/dev/fjse/1"になります。

【オプション】

iompadmコマンドで、シリアルポートの二重化に関するオプションは以下のとおりです。

-c fjmse
クラス名を指定します。コンソールパスのIOMPでは必ず"fjmse"を指定してください。
-p
本パラメタを指定し、状態表示を行った場合、表示される通信パスには論理デバイス名に加え、物理デバイス名も表示されます。本パラメタを省略した場合は、表示される通信パスには論理デバイス名のみ表示されます。
サブコマンド
表 8.1 サブコマンドの一覧”で指定可能なサブコマンドの一覧と機能概要について説明します。

[表 8.1 サブコマンドの一覧]

サブコマンド 機能概要
info 指定されたインスタンスまたはすべてのインスタンスの構成情報および通信パスの状態を表示します。
status 指定された通信パスの状態を表示します。
ident 指定された通信パスのクラス一覧を表示します。
probe 指定された通信パスが属しているクラス名とインスタンス名を表示します。
recover 指定された通信パスの復旧を行います。
start recover実行後、指定された通信パスを通信可能な状態に遷移させます。
active 指定された通信パスを通信状態に遷移させます。
version 本製品のバージョン情報を表示します。
help 本コマンドの使用方法を表示します。
パラメタ
サブコマンドとの組合せでパラメタを指定します。組み合わせて使用できるパラメタの詳細については、“8.1.1 iompadmのサブコマンド”で説明します。

【終了ステータス】

以下の終了ステータスを返します。

0
正常終了
> 0
エラーが発生。

下へ8.1.1 iompadmのサブコマンド

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