Enhanced Support Facility 2.5.1 ユーザーズガイド
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1.6.1 SafeCLUSTERを使用する場合
SafeCLUSTERを使用するときに、RCIで接続されている処理装置のモデルやパーティション数に応じてSCF/RCIの監視タイムアウト時間をカーネルパラメタ(/etc/system)として設定する必要があります。
● 注意事項
- パーティション機能を持たないモデルの処理装置でクラスタシステムを構築した場合でも、監視タイムアウト時間の設定が必要なモデルがあります。
- 設定値はパーティション数を用いて算出します。パーティション数は、RCIネットワーク内で最もパーティション数が多い処理装置のパーティション数を採用してください。
- 監視タイムアウト時間の設定後、ノードの再起動および、SafeCLUSTERパラメタ(障害確認監視時間)の手動設定が必要になります。
障害確認監視時間の設定は、「SafeCLUSTER 導入運用手引書 V2.0」の「5.3 障害確認監視時間の設定」で処理装置のモデル毎に説明しています。
- パーティション機能を持つモデル:「条件a.“モデル800, 1000, 2000の場合”」を参照してください。
- パーティション機能を持たないモデル:「条件b.“条件a.以外の4ノード以上のクラスタの場合”」を参照してください。
● GP7000F モデル 200/200R/400/400A/400R/600/600およびPRIMEPOWER200/400/600の場合
デフォルト値から変更する必要はありません。
● PRIMEPOWER 250/450の場合
監視タイムアウト時間を2秒に設定してください。
クラスタ初期構成設定を行う前にクラスタシステムを構成する全ノードで以下のように/etc/systemファイルを変更します。
1. /etc/system を /etc/system.org でコピー(バックアップ)します。
例) # cp /etc/system /etc/system.org
2. /etc/system に 以下の1行を追加してください。監視タイムアウト時間は、μs単位で設定するため、上記で算出した値に1,000,000を掛けた値を設定します。
set FJSVscf:scf_rdctrl_sense_wait = (監視タイムアウト時間:μs単位)例)/etc/system の指定内容
set FJSVscf:scf_rdctrl_sense_wait = 2000000 |
3. /etc/systemファイルを編集した場合、システムを再起動します。
● GP7000F モデル 1000/2000およびPRIMEPOWER 800/1000/2000の場合
監視タイムアウト時間を次の手順で変更してください。
- 監視タイムアウト時間算出方法
- 2パーティション : 2秒
- 3パーティション以上 : 1秒+ (0.5*パーティション数)
- 例1) 3パーティションの場合:2.5秒
- 例2) 4パーティションの場合:3.0秒
クラスタ初期構成設定を行う前にクラスタシステムを構成する全ノードで以下のように/etc/systemファイルを変更します。
1. /etc/system を /etc/system.org でコピー(バックアップ)します。
例) # cp /etc/system /etc/system.org
2. /etc/system に 以下の1行を追加してください。監視タイムアウト時間は、μs単位で設定するため、上記で算出した値に1,000,000を掛けた値を設定します。
set FJSVscf2:scf_rdctrl_sense_wait = (監視タイムアウト時間:μs単位)例)2パーティション構成の場合(2.0秒を設定)の/etc/system の指定内容
set FJSVscf2:scf_rdctrl_sense_wait = 2000000 |
3. /etc/systemファイルを編集した場合、システムを再起動します。
● PRIMEPOWER 650/850の場合
監視タイムアウト時間を2秒に設定してください。
クラスタ初期構成設定を行う前にクラスタシステムを構成する全ノードで以下のように/etc/systemファイルを変更します。
1. /etc/system を /etc/system.org でコピー(バックアップ)します。
例) # cp /etc/system /etc/system.org
2. /etc/system に 以下の1行を追加してください。監視タイムアウト時間は、μs単位で設定するため、上記で算出した値に1,000,000を掛けた値を設定します。
set FJSVscf3:scf_rdctrl_sense_wait = (監視タイムアウト時間:μs単位)例)/etc/system の指定内容
set FJSVscf3:scf_rdctrl_sense_wait = 2000000 |
3. /etc/systemファイルを編集した場合、システムを再起動します。
● PRIMEPOWER 900/1500/2500/HPC2500の場合
監視タイムアウト時間を次の手順で変更してください。
- 監視タイムアウト時間算出方法
- 2パーティション : 2秒
- 3パーティション以上 : 1秒+ (0.5*パーティション数)
- 例1) 3パーティションの場合:2.5秒
- 例2) 4パーティションの場合:3.0秒
クラスタ初期構成設定を行う前にクラスタシステムを構成する全ノードで以下のように/etc/systemファイルを変更します。
1. /etc/system を /etc/system.org でコピー(バックアップ)します。
例) # cp /etc/system /etc/system.org
2. /etc/system に 以下の1行を追加してください。監視タイムアウト時間は、μs単位で設定するため、上記で算出した値に1,000,000を掛けた値を設定します。
set FJSVscf3:scf_rdctrl_sense_wait = (監視タイムアウト時間:μs単位)例)2パーティション構成の場合(2.0秒を設定)の/etc/system の指定内容
set FJSVscf3:scf_rdctrl_sense_wait = 2000000 |
3. /etc/systemファイルを編集した場合、システムを再起動します。
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