Enhanced Support Facility 2.5.1 ユーザーズガイド
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第1部 SCFドライバ> 第1章 本体キャビネット

1.5 UPS接続時に停電が発生した場合の処理

UPSが接続されたシステムで停電が発生した場合、シャットダウン処理を行います。
この時、SCFドライバでは、停電によるシャットダウンであることを識別できるようワークファイルを作成し、シャットダウンを開始します。

なお、shutdown(1M)コマンドの実行、POWERスイッチの押下、異常によるシャットダウン処理の場合に、ワークファイルを作成しません。

ワークファイルが作成されるディレクトリ、およびワークファイル名は以下の通りです。

/var/opt/FJSVhwr/UPS2.cau


このワークファイルの有無によって、アプリケーションは停電による特別な処理を追加することが可能になります。

例えば、アプリケーションはシャットダウン時の終了スクリプト(ファイル名の例: K00Action)を作成し、/etc/rc0.dディレクトリに配置します。
この終了スクリプトでは、ワークファイルの有無を判断し、ワークファイルが存在する場合に、特別な処理を実行するといった処理を行うようにします。

終了スクリプトの例を以下に示します。

#!/bin/sh
#
# User Action Script for UPS AC-Fail Shutdown
#
case $1 in
'stop')
   if [ -f /var/opt/FJSVhwr/UPS2.cau ]; then
      独自処理
   fi
   ;; 
*)
   ;;
esac
exit 0

終了スクリプトの詳細は、Sunマニュアルのinit.d(4)を参照してください。

なお、このワークファイルは次回の起動時に削除されます。

注意事項


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