Systemwalker Operation Manager バージョンアップガイド - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
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第1章 バージョンアップ時の移行作業【Windows】> 1.10 V10.0L21以前のバージョンから移行する場合

1.10.1 非互換項目

Systemwalker OperationMGR V10.0L21以前のバージョンから移行する場合の非互換項目について、以下の構成で説明します。

■ジョブスケジューラについての非互換項目

非互換項目

対処方法

1

[グループまたはジョブネットの新規作成/変更/監視]ウィンドウのジョブフローのアニメーション機能は削除されました。

なし

2

Systemwalker Operation Managerクライアントより[複数サーバ監視]ウィンドウが削除されました。

複数サーバ監視クライアントより[複数サーバ監視]ウィンドウを起動して、複数サーバ監視を行ってください。

3

[ホストのプロパティ]ウィンドウで監視ホストの表示名を定義する場合に、すでに登録されている表示名は指定できなくなりました。

重複しない別の表示名を指定してください。

4

監視ホストに重複するホスト名が複数登録されていた場合、監視ホスト構成を読み込む際に、表示名が以下のように変換されます。
  “表示名_xxx”(xxx:000から順番に番号が振られます)

なお、“表示名_xxx”が128バイトの制限を超えてしまう場合、または“表示名_xxx”と同名の表示名がすでに登録されていた場合は、以下のように変換されます。
  “HOST_xxx”(xxx:000から順番に番号が振られます)

なし

5

Systemwalker OperationMGR V10.L21以前では、“再起動”操作によって実行中となったジョブネットが終了した場合の状態および終了コードは、“再起動”操作により動作したジョブの状態および終了コードによって決まります。“再起動”操作前に終了状態となっているジョブの状態は含まれません。
 Systemwalker Operation Manager V11.0L10以降では、“再起動”操作により実行中となったジョブネットが終了した場合の状態および終了コードは、ジョブネットに含まれるすべてのジョブの状態および終了コードによって決まります。すなわち、“再起動”操作前に終了状態となっているジョブの状態も含みます。

なし

6

Systemwalker OperationMGR V10.L21以前では、警告状態のジョブネットが終了する前に、異常終了のジョブを無効状態にした場合、そのジョブネットが終了した時の状態および終了コードは、無効状態のジョブを除くすべてのジョブの状態および終了コードによって決まります。
 Systemwalker Operation Manager V11.0L10以降では、警告状態のジョブネットが終了する前に、異常終了のジョブを無効状態にした場合、そのジョブネットが終了した時の状態および終了コードは、無効状態のジョブの前状態を含む、すべてのジョブの状態および終了コードによって決まります。

なし

7

ジョブ履歴に出力されるホスト名の最大値が、8バイトから16バイトに変更されました。

なし

8

Systemwalker OperationMGR V10.0L21以前では、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ−[基本情報]シートの[電源未投入時の処置として電源投入時に起動]がチェックされていない場合、サーバの電源投入時に起動予定時刻を過ぎていて起動されなかったようなジョブネットは、無効状態としてガントチャート上に表示されます。

 Systemwalker Operation Manager V11.0L10以降では、このようなジョブネットは、未実行状態としてガントチャート上に表示されます。

なし

9

ジョブスケジューラのスケジュール情報をポリシー配付する場合、ジョブ、ジョブネットおよびグループの状態は実行待ち(停止中、無効状態の場合を除く)となり、開始時刻や終了時刻、終了コードなどの実行実績情報は初期化されて配付されます。また、メッセージ事象の発生状況もクリアされます。

なし

■ジョブ実行制御についての非互換項目

非互換項目

対処方法

1

負荷分散機能が拡張され、分散実行機能に変わりました。これにより、以下が改善されました。
 − Windows版だけでなくUNIX版でも利用可能です。
 − Windowsのドメイン環境以外でも利用可能です。
 − 信頼ホストの定義との組み合わせが可能です。

旧バージョンの負荷分散機能を使用したい場合は、[運用情報の定義]ウィンドウ−[非互換]シートで、[旧互換分散機能を有効にする]チェックボックスをチェックしてください。

2

[信頼ホストの定義]ウィンドウで、行単位で指定していたコメント(“#”で始まるコメント行)は、V11.0L10以降では表示されません。

なし

3

ジョブ情報構造体(Mp_JOBINF_1)よりcompcodeの値が削除されました。

ジョブ実行制御APIを使用しているアプリケーションはリコンパイルを実行し、動作確認をしてください。

4

ジョブの終了コード“0x40000999”が、“0x40000999”と“0x40000132”に分割されました。

“Systemwalker Operation Managerリファレンスマニュアル (Windows版)”を参照してください。

5

システムの多重度およびキューの多重度に、無制限の表示がなくなりました。

運用に必要な値を、1〜99の範囲で設定してください。設定方法については“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”を参照してください。

6

Systemwalker OperationMGR V10.0L21以前では、[運用情報の定義]ウィンドウで設定した運用情報を、[運用情報定義の保存]ウィンドウで保存したのち、[ジョブ実行制御の起動モードの設定]ウィンドウのチェックボックスをチェックすることにより、次回の起動が初期化モードになり、設定が反映されます。

 Systemwalker Operation Manager V11.0L10以降では、[ジョブ実行制御の起動モードの設定]ウィンドウが削除されました。[運用情報の定義の保存]ウィンドウで設定を保存することにより、次回の起動は初期化モードになり、設定が反映されます。

なし

■ジョブ出力制御についての非互換項目

非互換項目

対処方法

1

ジョブ出力制御機能が削除されました。

JCLで、ジョブ出力制御機能を使用しているときだけ指定可能なオペランドを指定していた場合、JCLエラーとなります。この場合はJCLを作成し直してください。

■メッセージの非互換項目

非互換項目

対処方法

1

以下の機能が出力するメッセージ本文の、「OperationMGR」の文字列が、「Operation Manager」に変更されました。
− ipc資源監視(ソース名:MpIpcmgr)
− プロセス監視(ソース名:MpPmonO)
変更されたメッセージの詳細は、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。

ユーザアプリケーションなどでメッセージ本文を利用している場合は、「OperationMGR」の文字列を、「Operation Manager」に変更してください。

2

以下の機能が出力するメッセージに、新たなメッセージIDが付加されました。
− ジョブ実行制御(ソース名:MpMjes)
− セキュリティ(ソース名:MpFwsec/ACL Manager)
− ipc資源監視(ソース名:MpIpcmgr)
新たなメッセージIDが付加されたメッセージの詳細は、 “Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。

ユーザアプリケーションなどでメッセージIDを利用している場合は、付加されたメッセージIDを追加してください。

3

以下のメッセージの本文が変更されました。
− ジョブ実行制御(ソース名:MpMjes)
   メッセージID:6036〜6041/6052/10064
− セキュリティ(ソース名:MpFwsec)
   メッセージID:00005〜00007/00011/00012/00015
変更されたメッセージの詳細は、“Systemwalker Operation Manager メッセージ説明書”を参照してください。

ユーザアプリケーションなどでメッセージ本文を利用している場合は、新しいメッセージ本文に変更してください。


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