Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 -
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第5章 運用管理クライアント・クライアントの環境構築> 5.6 Systemwalker Centric Managerのインストール> 5.6.2 インストール

5.6.2.2 サイレントインストール

サイレントインストールとは、インストール時に作業者の入力を求めずに必要な情報をあらかじめ作成した“インストール情報ファイ”から読み込んで自動的にインストールする方法です。インストール情報ファイルは、導入支援を使用して作成します。

サイレントインストールを利用することより以下のメリットがあります。

サイレントインストールを行う手順について説明します。

1. インストール情報ファイルの作成


2. サイレントインストールの実行

インストール情報ファイルの作

インストール情報ファイルは、インストール種別やインストール先ディレクトリなどのインストール時に必要な情報を格納したファイルです。

インストール情報ファイルの作成は、導入支援機能を使用してWindows端末上で行います。

同一環境のコンピュータをグループ化して、インストール情報ファイルを作成し、サイレントインストールを行います。環境が異なったコンピュータには、個別にファイルを作成して、インストールを行ってください。

◆設定情報

サイレントインストール情報ファイルに設定される各機能の情報は、以下のとおりです。インストール情報ファイルの作成時に入力を行わなかった場合は設定されません。

上記の設定を行った場合に使用できる機能です。

備考1.インストール後の運用でスケジュール設定を変更する場合、資源配付機能のポリシーにより設定変更を行います。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。

備考2. ポリシーにより新たにスケジュール設定を行い配付/適用した場合、上記のスケジュール設定内容は無効になります。
本設定内容を有効とする場合は、ポリシー作成において上記に示した設定内容のとおりにスケジュール設定を行い、配付/適用してください。

◆作成方法

  1. Systemwalker Centric Managerのインストール媒体(CD-ROM)をサイレントインストール情報ファイルを作成するWindows端末に挿入します。

    インストールを行う製品のCD-ROMでインストール情報ファイルを作成します。

  2. セットアップ画面が表示されます。

    以下の画面から[導入支援ツール]をクリックしてサイレントインストールの環境作成を起動します。

  3. [サイレントインストール情報ファイルの作成]画面が表示されます。

    新規に作成するか、既存の情報を変更するかを選択し、インストール情報ファイル名を指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

    インストール情報ファイル名は255文字以内で入力します。以下の文字は使用できません。
    / : ; , * ? " < > | \\(\を2回)

    既存の情報の変更の場合は、次の画面以降、設定された情報が表示されます。

  4. [OS種別の選択]画面が表示されます。

    サイレントインストールを行うOSを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

  5. [インストール種別の選択]画面が表示されます。

    インストール種別を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

  6. [オプション機能の選択]画面が表示されます。

    インストールする機能を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

    【前回インストールしていない機能を追加してインストール、再インストール、またはアップグレードインストールの場合】

    前回インストールした機能は選択しなくても自動的にインストールされます。
    前回インストールしていない機能を追加してインストールすることはできます。

  7. [インストール先の指定]画面が表示されます。

    インストール先ディレクトリ、スタートアップアカウントとパスワードを指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

  8. [各機能の設定] 画面が表示されます。

    [オプション機能選択]画面で選択された機能により以下の設定画面が表示されます。

    1. [イベント監視の設定]画面

      [オプション機能選択]で“イベント監視”を選択した場合、システム監視の設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。

      • イベントおよびトラップ情報の通知先サーバのホスト名(128文字以内)またはIPアドレスを指定します。
      • 通知先と常時接続するまたは、通知先へは必要な時だけ接続するかを選択します。
      • 自ホスト名の取得方法を選択します。

       

    2. [資源配付クライアントの設定]画面

      [オプション機能選択]で“資源配付クライアント”を選択した場合、資源配付クライアントの設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。

      • 資源配付サーバにログインするユーザ名(31文字以内)とパスワード(14文字以内)を指定します。全角文字は使用できません。
      • IPアドレスまたはホスト名を選択し、IPアドレスまたはホスト名(128文字以内)を指定します。
      • 資源配付管理ファイル格納ディレクトリを作成するドライブ、ディレクトリを128文字以内で指定してください。その際には以下の文字は使用できません。
        / : ; , * ? " < > | \\(\を2回)
      • インベントリ収集を行う場合に指定します。
      • 資源配付クライアントがDHCP運用を行う場合または、資源配付サーバが資源配付クライアントをコンピュータ名で管理する場合に指定します。
      • 資源のダウンロード終了後に結果を表示する場合に指定します。

       

    3. [資源配付コンソールの設定]画面

      [オプション機能選択]で“資源配付コンソール”を選択した場合、資源配付コンソールの設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。

      • 運用管理サーバのIPアドレスを指定します。

       

    4. [リモート操作の設定]画面

      [オプション機能選択]で“リモート操作”を選択した場合、リモート操作の設定を行い、[次へ]ボタンをクリックします。

      リモート操作クライアントの接続ユーザ名(16文字以内)とパスワード(16文字以内)を指定します。その際、全角文字は使用できません。

      リモート操作クライアントの起動方法を選択します。Windows(R) 98/Meの場合はグレー表示され選択できません。

  9. [設定項目の確認]画面が表示されます。

    インストール情報の確認を行い、[完了]ボタンをクリックします。

■サイレントインストールの実

作成したインストール情報ファイルを使用してサイレントインストールを行います。

以下にインストール情報ファイルを使用してサイレントインストールを行う方法を例として、説明します。環境にあった方法でインストールを行ってください。ドメイン運用を行っている場合は、ログオンスクリプト方式でのインストールを例として説明しています。その他の環境の場合は、ネットワーク接続方式でのインストールを例として説明しています。

◆ネットワーク接続を行ってインストールを行う場

ネットワーク接続を行ってインストールを行う場合の手順を説明します。

[インストール作業に用いるコンピュータ]

  1. インストール媒体(CD-ROM)をセットします。
  2. CD-ROMをセットしたドライブに対し、エクスプローラで共有の設定を行います。(共有名A)

    共有名には任意の名前を設定します。

  3. 作成したインストール情報ファイルを任意先にコピーし、コピー先に共有の設定を行います。(共有名B)

    任意先のディレクトリで、英数字以外のディレクトリを指定する場合は、""で囲って指定してください。

[インストール対象のコンピュータ]

  1. ローカルグループのAdministratorsグループに所属しているユーザでログオンします。
  2. エクスプローラで「インストール作業に用いるコンピュータ」の共有名Aと共有名Bにネットワーク接続を行います。
  3. サイレントインストール用コマンドを実行します。
    <共有名Aのネットワーク接続ドライブ>\tool\sscmd\swsilent -i <共有名Bネットワーク接続ドライブ>\ファイル名 -y
    ファイル名: インストール情報ファイル

    <共有名Bネットワーク接続ドライブ>にUNC(Universal Naming Convention)は指定できません。

swsilentコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアルを参照してください。

◆ログオン時にインストールを行う場

ログオンスクリプトを使用してインストールを行う場合の手順例を以下に説明します。

[インストール作業に用いるコンピュータ]

共有名とインストール情報ファイルは、フルパス、英数字で指定してください。

  1. インストール媒体(CD-ROM)をセットします。
  2. CD-ROMをセットしたドライブに対し、エクスプローラで共有の設定を行います。

    共有名には任意の名前を設定します。

  3. 作成したインストール情報ファイルを任意先にコピーし、コピー先に共有の設定を行います。
  4. ログオンを行うアカウントのスクリプトにひな型ログオンスクリプトを修正して設定します。修正する手順を以下に説明します。
    ひな型ログオンスクリプトの格納先:
    <CD-ROM>:\tool\sscmd\logonscr.bat
VERDRV:
[インストール対象のコンピュータ]からドメインコントローラのCD-ROMにネットワーク接続を行う際に割り当てるドライブ名を指定します。
VERDRV1:
[インストール対象のコンピュータ]からドメインコントローラのインストール情報ファイルにネットワーク接続を行う際に割り当てるドライブ名を指定します。
CDROMDIR:
“2.”で設定した共有名を指定します。
CDROMDIR1:
“3.”で設定した共有名を指定します。
SERVERNAME:
ドメインコントローラのコンピュータ名を指定します。
SWINST=
インストール情報ファイルをフルパスで指定します。この場合、ドライブ名の次の文字「:」から指定してください。

[インストール対象のコンピュータ]

  1. ローカルグループのAdministratorsグループに所属しているユーザで、PDC(インストール情報ファイルを作成したコンピュータ)のドメインにログオンします。

    設定してあるログオンスクリプトが実行されインストールが開始されます。

ログオンスクリプトが実行されなかった場合は、ログオンスクリプトの起動で失敗している可能性がありますので、スクリプト内の以下の確認をしてください。

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