Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 -
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5.4.2 SNMPエージェントのインストール
監視対象ノードにSNMPエージェントをインストールするとしないでは、監視内容に以下の違いがあります。
◆SNMPエージェントをインストールする場合
MIB情報を採取することができます。このため、“ノード検出”時にベンダー名やOS種別を自動判別したり、MIB情報を利用した性能監視を行うことができます。また、SNMPトラップを監視することができます。
- ノード検出
IPアドレスやホスト名に加え、ベンダー名やOS種別、インタフェースの詳細情報等が追加されます。
- ノード状態の表示
ノードの起動/停止の状態確認に加え、一部インタフェースの停止までの状態が確認できます。
- MIBの監視
MIB情報を利用した監視ができます。
- 性能監視
ネットワーク/サーバの性能監視ができます。
- SNMPトラップ監視
管理サーバに通知されるSNMPトラップを監視することができます。
◆SNMPエージェントをインストールしない場合
IPアドレスだけの管理となります。“ノード状態の監視”の設定を行うことにより、SNMPエージェントがインストールされていないノードの状態の変化(UP/DOWN)を監視することができます。
- ノード検出
IPアドレスやホスト名だけが追加されます。
- ノード状態の表示
ノードの起動/停止の状態が確認できます。
SNMPエージェントをインストールする場合の作業を以下に示します。
Systemwalker Centric Managerでは、UTF-8の文字列を含むSNMPのMIBやトラップを監視することができません。監視対象のSNMPエージェントでコード系としてUTF-8を使用した場合、以下の機能で文字化け等が発生する可能性があります。
- ノード検出
- MIB監視
- MIB取得
- 簡易MIB取得
- SNMPトラップの受信
■SNMPエージェントのインストール方法
SNMPエージェントのインストール方法をOS別に説明します。
サービスパックの適用
サービスパックを適用済のシステムの場合、SNMPサービスをインストールした後、サービスパックを再度適用する必要があります。
Windows(R) 2000の場合
SNMPエージェントを、既にWindows(R) 2000が実行されているコンピュータにインストールする方法を以下に示します。
- [コントロールパネル]の[アプリケーションの追加と削除]を選択します。
- [アプリケーションの追加と削除]ダイアログボックスで[Windowsコンポーネントの追加と削除]をクリックし、[Windows コンポーネントウィザード]を表示します。
- [Windows コンポーネントウィザード]の[コンポーネント]一覧から[管理とモニタツール]を選択し、[詳細]ボタンをクリックします。
- [管理とモニタツール]ダイアログボックスで[簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
- [アプリケーションの追加と削除]ダイアログボックスで[次へ]ボタンをクリックし、画面の指示に従ってWindows(R) 2000のCD-ROMをセットするとインストールを開始します。
Windows(R) XPの場合
SNMPエージェントを、既にWindows(R) XPが実行されているコンピュータにインストールする方法を以下に示します。
- [コントロールパネル]の[プログラムの追加と削除]を選択します。
- [プログラムの追加と削除]ダイアログボックスで[Windowsコンポーネントの追加と削除]をクリックし、[Windows コンポーネントウィザード]を表示します。
- [Windows コンポーネントウィザード]の[コンポーネント]一覧から[管理とモニタツール]を選択し、[詳細]ボタンをクリックします。
- [管理とモニタツール]ダイアログボックスで[簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
- [プログラムの追加と削除]ダイアログボックスで[次へ]ボタンをクリックし、画面の指示に従ってWindows(R) XPのCD-ROMをセットするとインストールを開始します。
Windows(R) 98の場合
SNMPエージェントを、既にWindows(R) 98が実行されているコンピュータにインストールする方法を以下に示します。
- コントロールパネルの[ネットワーク]ダイアログボックスで、[追加]ボタンをクリックし、インストールするネットワーク構成ファイルとして[サービス]をクリックします。
- [追加]ボタンをクリックし、[ディスク使用]をクリックします。
- 表示されたダイアログボックスで、ファイルのコピー元にADMIN\NETTOOLS\SNMPフォルダを指定し、[OK]ボタンをクリックします。
- [ネットワークサービスの選択]ダイアログボックスで“Microsoft SNMPエージェント”を選択し、[OK]ボタンをクリックします。
- [ネットワーク]ダイアログボックスで、[OK]ボタンをクリックするとインストールを開始します。
■SNMPサービスの設定
SNMPエージェントをインストールしたコンピュータで[サービス]ウィンドウから[SNMP Serviceのプロパティ]ダイアログボックスを起動し、以下の項目の設定をします。
コミュニティ名
コミュニティ名には、半角英数字の任意の文字列を設定します。
“ノード検出”を行う場合やSystemwalkerコンソールにサブネットフォルダまたはノードを登録する場合に、SNMPエージェントで設定した値と同じコミュニティ名を指定します。
トラップ通知先アドレス
トラップをSystemwalkerコンソールで監視する場合は、以下の設定を行います。
- 運用管理サーバで直接監視するノードの場合
- 運用管理サーバのIPアドレスを設定します。
- 部門管理サーバを経由して監視する場合
- 部門管理サーバのIPアドレスを設定します。
SNMPパケットを受け付けるホスト(Windows(R) XP)
[セキュリティ]タブより以下の項目を設定します。
- 受け付けるコミュニティ名
- SNMPパケットを受け付けるホストを以下のどちらかの方法で設定します。
- [すべてのホストから SNMP パケットを受け付ける]を選択します。
- [これらのホストから SNMP パケットを受け付ける]を選択し、以下の設定をします。
- 運用管理サーバから監視するノードの場合
- 運用管理サーバのIPアドレスまたは、ホスト名を指定します。
- 部門管理サーバから監視するノードの場合
- 部門管理サーバのIPアドレスまたは、ホスト名を指定します。
- 業務サーバから監視するノードの場合
- 業務サーバのIPアドレスまたは、ホスト名を指定します。
- 運用管理クライアントから[MIB情報の表示]を行う場合
- 操作を行う運用管理クライアントのIPアドレスまたは、ホスト名を指定します。
■その他
- その他のOSやネットワーク機器のSNMPエージェントのインストール方法、セットアップ方法は、それぞれのマニュアルを参照してください。
- 運用管理クライアントのSystemwalkerコンソールからMIB情報を設定/取得するメニューを選択したり、ハブの接続状況を表示する場合、運用管理クライアントがSNMPマネージャとなり、対象ノードと通信します。したがって、運用管理クライアントと操作対象ノードの間は、SNMPのポート(通常では161/udp)を用いた通信が可能である必要があります。また、ファイアウォールの設定により、被監視対象ノードとの通信が可能なノードを限定している場合は、当該運用管理クライアントからの通信も許可するように設定してください。
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