Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 - |
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第3章 部門管理サーバ・業務サーバの環境構築 | > 3.10 Systemwalker Centric Managerのインストール |
インストール先システムの環境について確認事項を説明します。
ソフトウェア説明書(readme.txt、readme2.txt)やインストールガイドには、Systemwalker Centric Managerに関する基本的な注意事項が記載されています。インストール前に必ずお読みください。
イベントの自動対処を確実に行うためには、運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバ、および、“イベント監視”機能をインストールしたクライアントで、システムのネットワーク設定による名前解決の方法が統一されていることが前提となります。そのうえで自ホスト名の取得方法をシステムの設定に合わせる必要があります。
ポート番号161、162を使用しているアプリケーションがないかを確認します。ポートを使用しているアプリケーションがある場合は、別のポートに移動するなどの方法で重複しないようにしてください。
部門管理サーバまたは業務サーバに既にSystemwalker Centric Manager 12.0以前がインストールされている場合、自動的に移行処理が実行されます。移行時には、/var/opt/FJSVftlc_trans配下をSystemwalker Centric Manager 12.0以前のデータの退避領域に使用します。そのため、/var/optの空き領域が少ないとインストールできません。詳細については、“Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド”を参照してください。
Systemwalker Centric Managerがサポートしている FJSVsmee(SMEEライブラリ)、FJSVssll(SSLライブラリ)、FJSVsclr(SCLRライブラリ)は下記バージョンレベル以上になります。
[Solarisの場合]
[Linuxの場合]
Systemwalker Centric Managerをインストールするコンピュータに、上記バージョンより古いFJSVsmee、FSUNssllまたはFJSVsclrパッケージが既にインストールされている場合は、Systemwalker Centric Managerをインストールできません。古いバージョンのFJSVsmee、FSUNssllまたはFJSVsclrパッケージをアンインストールした後、Systemwalker Centric Managerをインストールしてください。
注)Solaris版の場合、FJSVsmeeを削除する場合は注意が必要です、下記の手順を実施してください。
次の【条件】に該当する場合、下記【手順】を実施してください。
【条件】
【手順】
Systemwalker Centric ManagerをインストールするUNIX端末のコンソール上で、スーパ・ユーザでログインします。
インストール媒体を装置にセットします。ボリューム管理デーモンが動作していない場合、CD-ROMをマウントします。CD-ROM装置のデバイス名は、環境によって異なる場合がありますので事前に確認してください。
/usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/〜 /cdrom |
備考.デバイス名(/dev/〜)は、システムによって異なる場合があります。/cdromまたは/mnt/cdromがない場合はあらかじめ作成してください。
# CD-ROMのマウントポイント/unx/tool/bin/mvsfwcrt -b /var/opt/FJSVfwcrt_trans |
/var/opt/FJSVfwcrt_transフォルダがすでに存在する場合は、先に削除してください。また、/var/opt/FJSVfwcrt_transは固定です(変更不可)。
ServerView Linux が既に導入されているサーバに部門管理サーバをインストールする場合、Linuxサーバ上の AlarmService をアンインストールする必要があります。また、ServerView の設定などを変更する必要があります。
以下の作業を行ってください。
ServerView Linux のエージェント側でアラーム設定を行っている場合、ServerView Console にてそれぞれのサーバで定義していた設定を再定義する必要があります。
アラーム設定の定義方法の詳細については、“ServerView ユーザーズカイド”を参照してください。
SNMPトラップ送信先を、部門管理サーバに設定します。
ServerView のアラーム設定を利用している場合には、運用管理クライアントも SNMPトラップ送信先に設定する必要があります。
ServerView Linux の SNMPトラップ通知先の追加および変更方法は、“ServerView ユーザーズカイド”を参照してください。
Linuxサーバ上の ServerView の「AlarmService」をアンインストールします。
ServerView が動作している Linuxサーバ上で以下のコマンドを実行してください。
# rpm -e AlarmService
Linuxサーバの SNMPトラップデーモンが自動起動するように定義されている場合、自動起動しないように設定を変更する必要があります。
以下の手順で設定を変更します。
# /usr/sbin/setup
メニュー画面が表示されます。
「サービス」画面が表示されます。
「*」印を外すには、項目にカーソルを合わせ、[Space]キーを押します。
setup が終了します。
Systemwalker管理者アカウントをインストールする前に作成します。Systemwalker管理者アカウントは、インストール時に指定する必要があり、Systemwalker Centric Managerの各種操作を行う場合の管理者アカウントとして使用されます。また、Systemwalker管理者アカウントは、Systemwalker Centric Managerをインストールするそれぞれのサーバで作成しておく必要があります。なお、システム管理者(スーパ・ユーザ)の権限は必要ありません。
Linuxのアカウント(ユーザ名)とパスワード
アカウント(ユーザ名)/パスワードの文字数は、各機能ごとに異なります。
・Systemwalkerコンソール
− ユーザ名12バイトまで
− パスワード16バイトまで
・Systemwalker Webコンソール
− ユーザ名40バイトまで
− パスワード40バイトまで
・システム監視設定
− ユーザ名36バイトまで
− パスワード16バイトまで
上記機能から、管理者アカウントを使用してログインする場合には、この値内のアカウント(ユーザ名)/パスワードを管理者アカウント/パスワードに指定してください。
Systemwalker Centric Managerをインストールするとsw000001〜sw000006までのグループが作成されます。このグループは、セキュリティロールと関係付けられます。
sw000001〜sw000006までのグループとセキュリティロールとの対応付けは、固定ではありません。sw000001〜sw000006グループのグループIDは、変更しても問題ありません。
なお、Systemwalker Centric Managerをインストールしている状態でこれらのグループを削除すると、Systemwalkerの各機能が利用できなくなります。
日本語版ではSUNWjfpuパッケージがインストールされている必要があります。
性能監視機能によりSolarisサーバのサーバ性能を監視する場合には、SolarisサーバにSUNWaccuパッケージがインストールされている必要があります。
[部門管理サーバの場合]
Solaris 10でNon-global Zoneが存在する環境には、部門管理サーバをインストールできません。Global Zoneだけが存在する環境にしてください。
[業務サーバの場合]
Solaris 10のNon-global Zoneへ業務サーバをインストールする場合、以下の注意があります。
SELinux機能が有効に設定されているLinux環境には、本製品をインストールすることができません。本製品をインストールするには、SELinux機能を無効に設定してから、本製品をインストールしてください。SELinux機能を無効に設定する方法は、Linuxのオンラインマニュアル等を参照してください。
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