Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 - |
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第3章 部門管理サーバ・業務サーバの環境構築 |
部門管理サーバおよび業務サーバでは、システムパラメタのチューニングを行う必要があります。チューニングが必要なシステムパラメタとその値については、以下の表を参照してください。パラメタにより、既に設定されている値(デフォルト値)に加算する場合と、既に設定されている値と比較し大きい方の値(最大)を設定する場合があります。(加算の場合、設定のシステム上限値も確認してください。)各パラメタがどちらにあたるかは、表の“種別”を参照してください。
詳細についてはOSのマニュアル等を参照してください。
[共有メモリ]
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
shmsys:shminfo_shmmax |
共有メモリセグメントの最大サイズ |
42240(SE版) |
最大 |
81921(EE版) |
|||
shmsys:shminfo_shmmni |
システム全体で作成できる共有メモリセグメントの最大数 |
4 |
加算 |
[メッセージキュー]
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
msgsys:msginfo_msgmap |
message マップ内のエントリ数 (注1) |
式1 |
加算 |
msgsys:msginfo_msgmax |
メッセージの最大サイズ |
4096 |
最大 |
msgsys:msginfo_msgmnb |
待ち行列上の最大バイト数 |
16384 |
最大 |
msgsys:msginfo_msgmni |
メッセージ待ち識別子の数 |
7 |
加算 |
msgsys:msginfo_msgtql |
メッセージのヘッダ数 (注2) |
式2 |
加算 |
msgsys:msginfo_msgseg |
メッセージセグメント数 (注3) |
16385 |
加算 |
[セマフォ]
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
semsys:seminfo_semmap |
セマフォマップ内のエントリ数(注3) |
10 |
加算 |
semsys:seminfo_semmni |
セマフォ識別子の数 |
8 |
加算 |
semsys:seminfo_semmns |
システム内のセマフォ数 |
8 |
加算 |
semsys:seminfo_semmnu |
システム内のundo構造体の数 |
12 |
加算 |
[入出力]
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
rlim_fd_max |
ファイル記述子数限度(注4) |
1024 |
最大 |
rlim_fd_cur |
ファイル記述子数(注4) |
1024 |
最大 |
式1=msgtqlのチューニング値+2 |
式2=資源配付の通信宛先数+20+msgmnbのチューニング値/100 |
システムパラメタを編集するには、/etc/systemファイルにチューニングのためのレコードを以下のように追加します。
なお、表にあるパラメタが既に設定されている場合、Solarisの各バージョンのマニュアルを参照し、チューニングを行ってください。
#/usr/sbin/sysdef
システムパラメタをチューニングするために、/etc/systemファイルにチューニングのためのレコードを、以下の例のように編集します。
例: Solaris 8上に部門管理サーバだけを導入し、資源配付の通信宛先数が128の場合
set shmsys:shminfo_shmmni = 104 |
# cd / # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0
# /usr/sbin/sysdef
[表示例]
#/usr/sbin/sysdef |
Systemwalker Centric Managerは、以下のプロジェクト配下で動作します。
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
特権 |
project.max-msg-ids |
メッセージ待ち識別子の数 |
7 |
加算 |
特権レベル |
process.max-file-descriptor |
プロセスで使用できる最大のファイル記述子インデックス(注1) |
1024 |
最大 |
特権レベル |
process.max-msg-qbyte |
待ち行列上の最大バイト数 |
16384 |
最大 |
特権レベル |
process.max-stack-size |
プロセスで使用できるスタックメモリセグメントの最大サイズ |
1000000 |
最大 |
基本レベル |
project.max-sem-ids |
セマフォ識別子の数 |
8 |
加算 |
特権レベル |
project.max-shm-memory |
共有メモリセグメントの最大サイズ |
42240(SE版) |
最大 |
特権レベル |
81921(EE版) |
システムパラメタを編集するには、/etc/projectファイルを編集します。
システムパラメタを設定する際には、システムの初期値および、設定可能名値の上限を確認した後、値を確認してください。確認方法の例は“システムパラメタのチューニング”を参照してください。
/etc/projectファイルを編集例
system:0:System account:::project.max-msg-ids=(privileged,135,deny) |
上記設定をした後、以下のコマンドにより設定情報を確認できます。
# projects -l |
確認コマンド実行例
# projects -l |
[共有メモリ]
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
kernel.shmmax |
共有メモリの最大セグメントサイズ |
51516 |
最大 |
kernel.shmmni |
共有メモリセグメントの最大数 |
20963 |
加算 |
[メッセージキュー]
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
kernel.msgmax |
メッセージの最大サイズ |
2112 |
最大 |
kernel.msgmnb |
1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値 |
32768 |
最大 |
kernel.msgmni |
メッセージキューIDの最大値 |
7 |
加算 |
[セマフォ]
セマフォの設定値は、各パラメタ値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
パラメタ |
説明 |
値 |
種別 |
para1 |
セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数 |
3 |
最大 |
para2 |
システム全体のセマフォ数 |
14 |
加算 |
para3 |
セマフォコールあたりの最大演算子数 |
3 |
最大 |
para4 |
システム全体のセマフォ識別子数 |
9 |
加算 |
システムパラメタを変更した後は、システムの再起動が必要です。再起動のコマンドを以下に示します。
# cd / |
システムパラメタの編集方法およびシステムパラメタの確認方法は、“運用管理サーバの環境構築”の“システムパラメタのチューニング”を参照してください。
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