Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 - |
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第1章 導入設計 | > 1.1 インストール種別およびシステム構成を決定する |
Systemwalker Centric Managerを導入する場合、実際のネットワーク環境やシステムを管理する組織構造を考慮してシステムの構成を検討する必要があります。すなわち、運用管理サーバはどこに設置したらよいのか、部門管理サーバは設置する必要があるのか、また、設置するとしたら、どこに設置し、どの範囲までを管理するのかなどを検討していきます。
まず最初に、Systemwalker Centric Managerの管理単位である管理ドメインとサブドメインについて説明し、続いてシステムの構成例を説明します。
Systemwalker Centric Managerでは、運用管理サーバが管理する単位を管理ドメインと呼び、部門管理サーバが管理する単位をサブドメインと呼びます。管理ドメインは複数のサブドメインから構成され、サブドメインは複数のTCP/IPネットワークのサブネットアドレスから構成されます。サブドメインには、管理対象となる業務サーバやクライアント、ネットワーク機器が所属します。
運用管理サーバ自身もサブドメインを管理します。運用管理サーバが管理するサブドメインを“自部門サブドメイン”と呼び、管理ドメイン作成時に、運用管理サーバの存在するサブネットを所属させて自動的に作成されます。
管理ドメインおよびサブドメインは、Windows NT(R)、Windows(R) 2000またはWindows Server(TM) 2003のドメインとは関係ありません。
管理ドメインとサブドメインの概念図を“管理ドメインとサブドメインの概念図”および“管理ドメインとサブドメインの概念図(ツリーイメージ)”に示します。
Systemwalker Centric Managerは、部門管理サーバを設置することで、運用管理サーバの負荷を分散し、運用管理サーバと監視対象の部門間で発生する監視のためのトラフィックを軽減することができます。
したがって、Systemwalker Centric Managerのシステム構成を検討する場合は、管理ドメインとサブドメインの構成、すなわち、運用管理サーバや部門管理サーバの配置、ならびに運用管理サーバや各部門管理サーバが管理対象とするサブネットを検討する必要があります。
Systemwalker Centric Managerの管理単位である管理ドメインおよびサブドメインを考慮した、一般的なシステムの構成例を以下に示します。
なお、ネットワーク環境や管理体系などの問題のため、一般的なシステム構成をとれない場合は、“使用機能ごとの詳細構成を決定する”を参照してシステム構成を検討してください。
部門管理サーバを設置せず、運用管理サーバだけで監視対象の部門内のノードを直接監視します。この形態は、LAN環境で、かつ、管理対象が少ない場合に適用できます。構成例を“部門管理サーバを設置せず、運用管理サーバだけで監視する構成例”を示します。
WANを経由した監視対象の部門も管理することが可能ですが、この場合、監視のために発生するトラフィックを軽減するために、ノード状態を監視するためのポーリング回数を減らしたり、運用管理サーバに通知するイベントを絞り込むなどの工夫を施す必要があります。
部門管理サーバを設置し、運用管理サーバから部門管理サーバを経由して、監視対象の部門内のノードを監視します。
なお、部門管理サーバを設置する場合は、設置する部門管理サーバにサブドメインを管理させる構成としてください。サブドメインによる管理を行う必要がない場合は、部門管理サーバではなく業務サーバを設置してください。
この形態は、以下のような構成に適用できます。構成例を“部門管理サーバを設置して、部門管理サーバ経由で監視する構成例”を示します。
部門管理サーバを設置することで、以下の監視のために発生するトラフィックを軽減することができます。
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