Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第2章 運用管理サーバのバージョンアップ> 2.2 利用機能別に必要な作業

2.2.2 イベント監視機能を使用している場合

■監視イベント種別につい

旧バージョン製品からバージョンアップした場合、監視イベント種別は旧バージョンで設定されていた内容が設定されます。SystemWalker/CentricMGR V5.0以降で追加された機能を利用する際には、監視イベント種別を追加する必要があります。追加方法は、"Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編"を参照してください。

SystemWalker/CentricMGR V5.0L10以降で標準インストールされる監視イベント種別は以下のとおりです。

■イベント監視の条件定義に関する注意

Systemwalker Centric Managerでは、インストール時に[イベント監視の条件定義]について標準の定義を提供しています。

MpWalker/DM V2.0 以前の製品からバージョンアップした場合、メッセージ選択テーブルが変換された定義の下に、イベント監視の条件定義の標準定義が追加されます。以下のどれかの場合は、すでに利用されている定義を継承するため、新規機能に対する定義が追加されません。

必要に応じて以下の手順で定義を追加してください。操作手順は、“移行元Systemwalker Centric Managerがどのバージョンでも必要な作業”と“SystemWalker/CentricMGR V5.0L10以降からバージョンアップの場合にだけ必要な作業”に分かれます。

移行元Systemwalker Centric Managerがどのバージョンでも必要な作業

  1. [イベント監視の条件定義]ウィンドウを表示します。
  2. 追加する定義行分だけ、以下の操作を繰り返します。
    1. 追加する行の下にカーソルを移動し、[イベント]メニューから[イベントの追加]を選択して[イベント定義]ダイアログボックスを表示します。[イベント定義]ダイアログボックスで、監視するメッセージの設定を行います。設定する内容については、以下の表を参照してください。

      監視イベント種別、通報番号は、[特定しない]を指定します。

    2. 追加された行にカーソルを移動し、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択して[アクション定義]ダイアログボックスを表示します。[アクション定義]ダイアログボックスの[メッセージ監視]タブの設定を行います。設定する内容については、以下の表を参照してください。

      重要度、通報番号は、[変更しない]を指定します。文字色、背景色は、変更しない指定にします。障害票の発行は、行わない指定にします。

      監視するメッセージの設定

      [メッセージ監視]タブの設定

      備考

      ホスト名 :自システム
      エラー種別:特定しない
      ラベル  :AP:MpDTPServer
      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する
      ログ格納     :する
      監視イベント種別 :資源配付

      V3.0を使用していた場合

      ホスト名 :自システム
      エラー種別:エラー
      ラベル  :AP:jobschExit
      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する
      ログ格納     :する
      監視イベント種別 :バッチ業務

      V3.0またはV4.0を使用していた場合

      ホスト名 :特定しない
      エラー種別:特定しない
      ラベル  :AP:apagt
      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する
      ログ格納     :する
      監視イベント種別 :アプリ管理

      V3.0またはV4.0を使用していた場合

      ホスト名 :特定しない
      エラー種別:特定しない
      ラベル  :AP:MpDp
      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する
      ログ格納     :する
      監視イベント種別 :資源配付

      V3.0またはV4.0を使用していた場合

      ホスト名 :特定しない
      エラー種別:特定しない
      ラベル  :AP:MpNm
      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する
      ログ格納     :する
      監視イベント種別 :ネットワーク

      V3.0またはV4.0を使用していた場合

      ホスト名 :特定しない
      エラー種別:特定しない
      ラベル  :AP:MpTrfExA
      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する
      ログ格納     :する
      監視イベント種別 :性能監視

      V5.0L30以前のバージョンを使用していた場合

      ホスト名 :特定しない
      エラー種別:特定しない
      ラベル  :AP:MpPmon
      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する
      ログ格納     :する
      監視イベント種別 :システム

      V10.0L10以前のバージョンを使用していた場合

      ホスト名 :特定しない
      エラー種別:特定しない
      ラベル  :AP:SelfChk
      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する
      ログ格納     :する
      監視イベント種別 :システム

      V10.0L10以前のバージョンを使用していた場合

      ホスト名 :特定しない
      エラー種別:特定しない
      ラベル  :特定しない
      メッセージテキスト:
      enterprise:aplSWProcMon

      上位システムに送信:する
      ログ格納     :する
      監視イベント種別 :システム

      V10.0L10以前のバージョンを使用していた場合

      ホスト名 :特定しない
      エラー種別:特定しない
      ラベル  :AP:MpFwdetect
      監視イベント種別:ネットワーク
      メッセージテキスト:特定しない

      上位システムに送信:する

      ログ格納     :する

      V11.0L10以前のバージョンを使用していた場合

    上記の表の定義を追加する位置は、運用に合わせて決めてください。以下の位置に追加することをおすすめします。

  3. すべての設定が終了したら、定義を保存して、[イベント監視の条件定義]ウィンドウを閉じます。

SystemWalker/CentricMGR 5.0以降からバージョンアップの場合にだけ必要な作業

別のコンピュータへ運用管理サーバをバージョンアップする場合、運用管理サーバ自身の[イベント監視の条件定義]のポリシー定義は、バージョンアップ後にポリシーとして移出/移入します。

移行元運用管理サーバからのポリシーの移出

以下のコマンドを実行します。

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpaosfsv\bin\poout -n 移行元運用管理サーバの表示名 -d ポリシー移出先作業ディレクトリ名

または以下のコマンドを実行します。

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpaosfsv\bin\poout -i 移行元運用管理サーバのIPアドレス -d ポリシー移出先作業ディレクトリ名

移行先運用管理サーバへのポリシーの移入

以下のコマンドを実行します。

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpaosfsv\bin\poin1 -n 移行先運用管理サーバの表示名 -d ポリシーの移出で指定したディレクトリ名\MpAosfB

または以下のコマンドを実行します。

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpaosfsv\bin\poin1 -i 移行先運用管理サーバのIPアドレス -d ポリシーの移出で指定したディレクトリ名\MpAosfB

コマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

■下位サーバでのホスト接続先の変

バージョンアップ時にホスト名やIPアドレスを変更する場合、バージョンアップした運用管理サーバを接続先としている下位サーバで、接続先ホストの定義変更が必要です。

また、Systemwalker Operation ManagerからのSNMPトラッを受信していた場合、通知元のSystemwalker Operation Managerのアクション定義の宛て先も変更してください。


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