Systemwalker Operation Manager 解説書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 - |
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第4章 運用例 | > 4.4 ジョブの実行環境の調整 |
本項では、あるジョブネット内のジョブと、別のジョブネット内のジョブを同時に実行させたくない場合に、排他制御を行って運用を調整する例を示します。
以下に、本項で説明する業務の概要を示します。
上記の例では、5つのジョブネットそれぞれに在庫管理を行う関連ジョブ“zaikoA/zaikoB/zaikoC/zaikoD/zaikoE”が含まれています。
このうち、以下のジョブがそれぞれ実行されている間は、他の在庫管理に関するジョブが同時に実行されないようにします。
ジョブネット内で排他制御する場合には、スケジュールで起動時刻をずらすことができますが、ジョブネットをまたぐような場合は、ジョブの排他制御を利用して調整を行います。
排他制御については、各ジョブのリソースで定義することができます。
まず、在庫管理に関する5つのすべてのジョブが、同一のリソースを利用するように各ジョブに同じ名前のリソース“zaikokanri”を登録します。
同時に、リソースの属性を以下のように設定します。
共有属性 |
zaikoB, zaikoD, zaikoE |
排他属性 |
zaikoA, zaikoC |
上記の設定を行えば、“zaikoA”および“zaikoC”は、他の在庫管理に関するいずれかのジョブと同時に実行されません。
共有属性を指定したジョブ同士(例えば“zaikoD”と“zaikoE”の組合せ)の場合は、他の在庫管理に関するジョブとも同時に実行されます。同時に実行されるジョブに一つでも排他属性のジョブが混在している場合には、同時に実行されません。
排他制御は、リソース名と属性(排他または共有)をJCLで指定して行うことも可能です。
ジョブの排他制御の設定について、以下に手順を示します。
[登録―ジョブ]ウィンドウでジョブを登録する時に、[詳細情報]シートで[リソース名]を指定します。
同時に、他の関連ジョブと同時に実行させたくない“zaikoA”および“zaikoC”については、[リソース割当]で[排他]をチェックします。
一方、関連ジョブのうち、同時に実行しても構わない“zaikoB”、“zaikoD”および“zaikoE”については、[リソース割当]で[共有]をチェックします。
設定を完了したら[OK]ボタンをクリックしてください。
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