Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003 -
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第14章 API情報> 14.4 アクション管理API> 14.4.2 アクション実行API(旧バージョン互換)

14.4.2.5 MS-Mail送信API

MS-Mail送信API(Mp_SendMSMail)について説明します。

■記述形式

long Mp_SendMSMail (unsigned char *AppName,
           MpAddress *AddressList,
           int nAddressList,
           MpDataList *MailData,
           int nMailData,
           unsigned char *MailTitle,
           MpMMParam *MmailParam)

■機能説明

MS-Mailの送信をアクション管理サーバに要求します。

■パラメタの説明

AppName

呼び出し元のアプリケーション名のアドレスを指定します。アプリケーション名は64バイト以内で指定します。

AddressList

宛先情報構造(MpAddress)のアドレスを指定します。メールを送信するユーザ名を指定します。複数指定する場合は、配列で指定します。

nAddressList

AddressListに指定した配列数を指定します。

MailData

メール送信データ情報構造(MpDataList)のアドレスを指定します。複数のデータを送信する場合は、配列で指定します。

nMailData

MailDataに指定した配列数を指定します。

MailTitle

メールのタイトルを指定します。

MMailParam

メール送信管理情報構造(MpMMParam)のアドレスを指定します。メールを送信するための情報を指定します。NULLの場合、各項目の省略値を使用します。

■復帰値

正常に要求を受け取った場合は、0以上の整数を返します。0未満の場合はエラーとなります。

MPACT_PARAMERR:
パラメタエラーです。
MPACT_NOMEMORY:
メモリ不足です。
MPACT_NOTADDRESS:
有効なメールアドレスがありません。
MPACT_NOTMOVE:
アクション管理サーバが起動されてません。
MPACT_COMFAIL:
アクション管理サーバとの通信に失敗しました。
MPACT_SYSERR:
アクション管理サーバでエラーが発生しました。
MPACT_NOTDLL:
アクション要求用DLLがロードできません。
MPACT_EXCEPT:
不当な領域のアドレスが指定されました。

■備考

■宛先情報構造体(MpAddress)の形

typedef struct MpAddress_tag {  
    int type ;                // addressに指定したアドレスの種別
    unsigned char *address ;  // メールアドレス/宛先名のアドレス
    char *addrid ;            // Systemwalker Centric Managerのアドレ
                              // ス帳
                              //ファイルの論理名のアドレス
} MpAddress ;  

◆type

addressに指定したアドレスの種別を指定します。

TYPE_ADDRESS:
送信先のメールアドレスです。
TYPE_NAME:
宛先名です。

◆address

メールアドレスまたは宛先名のアドレスを指定します。

◆addrid

TYPE_NAMEを指定した場合に、宛先名に対応するSystemwalker Centric Managerのアドレス帳ファイルの論理名のアドレスを指定します。

■メール送信データ情報構造体(MpDataList)の形

typedef struct MpDataList_tag {  
    int type ;             // dataに指定するデータの種別
    unsigned char *data ;  // メモリデータ/ファイル名のアドレス
} MpDataList ;  

◆type

dataに指定するデータの種別を指定します。

TYPE_LMEMORY:
メモリデータです。
TYPE_FILENAME:
ファイル名です。
TYPE_TEMPFILE:
ファイル名(メール送信が正常終了した後、アクション管理がファイルを削除する)です。

◆data

TYPE_LMEMORYの場合は、1028バイト以内で指定したメモリデータのアドレスを指定します。

TYPE_FILENAMEおよびTYPE_TEMPFILEの場合は、MAX_PATH以内で指定したファイル名のアドレスを指定します。

■メール送信管理情報構造体(MpMMParam)の形

typedef struct MpMMParam_tag {    
    char *Profile ;  // ユーザ名のアドレス
    char *Password ; // ユーザのパスワードのアドレス
} MpMMParam ;  

◆Profile

ログオンするユーザ名のアドレスを指定します。NULLを指定した場合は、省略値を使用します。

◆Password

ログオンするユーザのパスワードのアドレスを指定します。NULLを指定した場合は、省略値を使用します。

■プログラム例

MS-Mail送信APIのプログラムを以下に示します。

 

#include "f3crhxac.h"

unsigned char *AppName = "MS-Mail送信API" ;  // 依頼元アプリケーション名
MpAddress addr[2] ;                // 送信先アドレス格納域
int naddr ;
MpDataList data[2] ;
int ndata ;
unsigned char *Title   = "システム異常通知" ;  // メールタイトル
MpMMParam  MailPrm = NULL ;        // 省略値を使用
long lrc ;

addr[0].type = TYPE_ADDRESS ;      // ユーザ operaterとuser01にメッ
addr[0].address = "operater" ;     // セージを送信する
addr[1].type = TYPE_ADDRESS ;
addr[1].address = "user01" ;
naddr = 2 ;

data[0].type = TYPE_LMEMORY ;  // 送信データの設定
data[0].data = "異常が発生しました。\r\n詳細は添付ファイルを参照してください。\r\n" ;
data[1].type = TYPE_FILENAME ;
data[1].data = "D:\\TEMP\\ERR001.LOG" ;
ndata = 2 ;

lrc = Mp_SendMSMail(AppName,addr,naddr,data,ndata,Title,MailPrm) ;
if ( lrc < 0 ) {
    /* エラー処理 */
}

/* 正常終了 */

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