PowerFX V1.0 移行説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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付録A COBOL GとNetCOBOLの相違点と修正方法

A.7 その他

その他のCOBOL GとNetCOBOLの相違点と対処方法は、以下のとおりです。

■No.27 2行にわたる日本語利用者語

相違点および留意事項

固定形式のプログラムで、日本語利用者語を2行に分けて記述した場合、COBOL Gでは1つの日本語利用者語として処理されますが、NetCOBOLでは翻訳エラーになります。
例:

NetCOBOLで翻訳すると、以下のエラーメッセージが出力されます。
「JMN2503I-S利用者語"日本"が定義されていません。」

対処

日本語利用者語を2行に分けて記述しないように修正してください。

日本語文字を使用したプログラムをWindows(R)へ移行すると、シフトコードが挿入されていた文字数分だけ、文字ずれが発生します。
したがって、上記のように識別番号領域(73〜80カラム)に値が設定されていると、翻訳エラーになります。なお、MO移入機能(impmo)では識別番号領域(73〜80カラム)を削除してCOBOLソースを移入しますので、可変長ソースとなります。

■No.28 システム日付/ジョブ日付

相違点および留意事項

COBOL Gでは、プログラムで扱う日付および時間を、システム日付を使用するかジョブ日付を使用するかを翻訳オプションDATEによって指定することができます。NetCOBOLでは、常にシステム日付を使用します。したがって、COBOL GとNetCOBOLでプログラムの実行結果が異なる場合があります。

対処

対処方法はありません。

■No.29 異なる利用者語の種別

相違点および留意事項

COBOL Gでは、利用者語としての種別が異なる場合、同じ綴りの名前を使用することができますが、NetCOBOLでは使用できません(翻訳エラーになります)。
例:データ名 AAAと手続き名 AAA

対処

同じ綴りの名前を使用しないように修正してください。

■No.30 PFキーの数

相違点および留意事項

ASPのPFキーとPCのPFキーの数が異なります(Windows(R)ではPF24まで)。

対処

プログラムを修正してください。

No.31 論理宛先ファイル

相違点および留意事項

ASPの論理宛先ファイル(VLD)に相当する機能はありません。

対処

PowerFXのACM会話サービスを使用してください。


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