PowerFX V1.0 移行説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
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付録A COBOL GとNetCOBOLの相違点と修正方法

A.1 小入出力機能(ACCEPT文/DISPLAY文)

小入出力機能(ACCEPT文/DISPLAY文)でのCOBOL GとNetCOBOLの相違点と対処方法は、以下のとおりです。

■No.1 システム論理操作卓

相違点および留意事項

Windows(R)では、ASPと異なり、システム論理操作卓がありません。
システム論理操作卓に対応する機能名CONSOLEおよびSTATIONの扱いを以下に示します。

対処

対処方法を以下に示します。

■No.2 ACCEPT文の外部10進項目

相違点および留意事項

ACCEPT文を使用して外部10進項目を入力する場合の入力内容の違いについて、以下に示します。

データ定義の記述:01  NUM  PIC S9(8)
ACCEPT文の記述  :ACCEPT  NUM  FROM  呼び名.
                 ("FROM  呼び名"は省略可)
入力データ      :1234[ENTERキー]
実行結果        :

対処

プログラム実行時に、以下の翻訳オプションを指定します。

ただし、MODE(CCVS)はMODE(CBLG)と排他です。また、ACCEPT文に指定できる数字項目は外部10進のみです。

■No.3 ACCEPT文の日本語項目

相違点および留意事項

NetCOBOLでは、ACCEPT文に日本語項目を記述できません。
翻訳エラーになり、JMN3053I-Sのエラーメッセージが出力されます。

対処

ACCEPT文に指定したデータ項目を日本語項目で再定義します。
例:

No.4 DISPLAY文の出力先の違い

相違点および留意事項

COBOL GとNetCOBOLのDISPLAY文の出力先の違いを以下に示します。

DISPLAY文

出力先

COBOL G

NetCOBOL

SYSOUT

SSOUT 有(注1)

ファイル

SSOUT 無

プリンタファイル

ディスプレイ装置

CONSOLE

ディスプレイ装置

ディスプレイ装置

STATION(ASPシリーズ)

ディスプレイ装置

注1):NetCOBOLのみの翻訳オプションです。COBOL Gにはありません。

対処

NetCOBOLで、DISPLAY文を使用してデータを直接印刷装置に出力したい場合は、翻訳オプション"SSOUT"で出力先にファイルを指定し、出力されたファイルを印刷してください。

■No.5 機能名STATION

相違点および留意事項

NetCOBOLでは、機能名STATIONをサポートしていません。
翻訳エラーになり、JMN1123I-Sのエラーメッセージが出力されます。

対処

プログラムで使用している機能名STATIONを、機能名SYSOUTに変更してください。


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