PowerFX V1.0 移行説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -
|
目次
索引

|
5.2.1.2 MO移入機能(impmoコマンド)の使用方法
ここでは、impmoコマンドの起動方法、記述形式、復帰値、および記述例について説明します。
impmoコマンドの起動方法を以下に示します。
- MOを書込み禁止状態にします。
- コマンドプロンプトを起動します。
コマンドプロンプトの起動方法を以下に示します。
- Windows(R)の[スタート]−[ファイル名を指定して実行]を選択します。
- ファイル名を指定して実行ダイアログボックスで、cmdと入力して[OK]ボタンをクリックします。
⇒コマンドプロンプトが起動します。
- impmoコマンドの記述形式にしたがってパラメーターを指定し、[Enter]キーを押します。
impmoコマンドの記述形式は、以下のとおりです。

■パラメーター
- -d ドライブ名
- 光磁気ディスク装置のドライブ名を「:(コロン)」付きで指定します。
-dパラメーターは、必ず第1パラメーターで指定してください。
例:光磁気ディスク装置がdドライブの場合、“-d d: ”を指定します。
- -h
- ヘルプを表示します。
-hパラメーターは、必ず第1パラメーターで指定してください。
-hパラメーターを指定した場合、他のパラメーターは指定できません。
- -a
- MOディスクに格納されているすべての退避ファイルを移入します。
-aパラメーターは、-dに続く第2パラメーターで指定します。
- -l 退避ライブラリ名
- SAVLIBコマンドで退避したライブラリを移入する場合に、退避時に指定した「ライブラリ名」を指定します。
ライブラリ名は先頭英大文字の英数字8文字以内で指定できます。
-lパラメーターは、-dに続く第2パラメーターで指定します。
- -f 退避ファイル名.ライブラリ名
- SAVFILEコマンドで退避したファイルを移入する場合に、退避時に指定した「ファイル名.ライブラリ名」を指定します。
ファイル名は先頭英大文字の英数字8文字以内、ライブラリ名は先頭英大文字の英数字8文字以内で指定できます。
-fパラメーターは、-dに続く第2パラメーターで指定します。
- -m 退避メンバー名.ライブラリ名
- SAVMBRコマンドで退避したメンバーを移入する場合に、退避時に指定した「メンバー名.ライブラリ名」を指定します。
メンバー名は先頭英大文字の英数字8文字以内、ライブラリ名は先頭英大文字の英数字8文字以内で指定できます。
-mパラメーターは、-dに続く第2パラメーターで指定します。
- -n 退避ファイル順番号
- 移入する退避ファイルをファイル順番号で指定します。
ファイル順番号は、1〜32000の範囲で指定できます。
ファイル順番号は-jパラメーターの退避ファイル一覧で確認できます。
-nパラメーターは、-dに続く第2パラメーターで指定します。
- -j
- MOディスクの退避ファイル一覧を表示します。
退避ファイル一覧については、“5.2.1.5 退避ファイル一覧”を参照してください
-jパラメーターは、-dに続く第2パラメーターで指定します。
- -o 格納フォルダ
- エンティティを格納するフォルダ名を250文字以内のフルパス名または相対パス名で指定します。
指定したフォルダ配下に、退避データが格納されていたASPのライブラリと同じ名前のフォルダが作成され、エンティティが移入されます。
ファイル定義体が存在する資源を格納する場合、フォルダ名は英数字のみで指定してください。
格納フォルダの構成については、“5.2.1.3 フォルダの構成”を参照してください。
省略すると、カレントフォルダに格納されます。
- -r
- エンティティの変換時にエラーが発生した場合、エラーを無視し、次のエンティティの処理を行います。
省略すると、エラーが発生した場合に移入処理を中止します。
- -w
- エンティティ一覧ファイル「MO_resources.csv」の内容をクリアします。
省略すると、エンティティ一覧ファイル「MO_resources.csv」に情報を追加して書込みます。
- -u
- 同名のエンティティがあった場合にエンティティを置き換えます。
省略すると、エンティティを置き換えません。
- -i
- COBOLソースのID部(73桁〜80桁)を有効にします(固定形式となります)。
省略すると、COBOLソースのID部を削除します。

COBOLソースのID部(73桁〜80桁)を削除できる原始テキストを以下に示します。なお、-iパラメーターを指定した場合、およびその他の原始テキストが対象になる場合、ID部は削除されません。
[固定形式]
- COBOLソースプログラム(@SRC/@CBL)
- COBOLGソースプログラム(@SRC/@CBLG)
- DBMCOBOLソースプログラム(@SRC/@DCB)
- PRECOBOLソースプログラム(@SRC/@PRC)
- CSP/F3 COBOLソースプログラム (@SRC/@F3CBL)
- -s
- COBOLソースのSEQ部(1桁〜6桁)を削除します。
省略すると、COBOLソースのSEQ部を有効にします。

COBOLソースのSEQ部(1桁〜6桁)を削除できる原始テキストを以下に示します。なお、-sパラメーターを省略した場合、およびその他の原始テキストが対象になる場合、SEQ部は削除されません。
[固定形式]
- COBOLソースプログラム(@SRC/@CBL)
- COBOLGソースプログラム(@SRC/@CBLG)
- DBMCOBOLソースプログラム(@SRC/@DCB)
- PRECOBOLソースプログラム(@SRC/@PRC)
- CSP/F3 COBOLソースプログラム (@SRC/@F3CBL)
[可変長形式]
- COBOLGソースプログラム(@SRC/@CBLG)
- OTRソースプログラム(@SRC/@OTR)
- -c
- 原始テキストのコード変換の方式を指定します。-cに続けて、以下のいずれかを指定します。省略すると、製品のインストール状況に応じて、原始テキストのコード変換が行われます。原始テキストのコード変換については、“5.2.1.2 MO移入機能(impmoコマンド)の使用方法”の“MO移入機能(impmoコマンド)の注意事項”を参照してください。
- i
原始テキストのコード変換をInterstage Charset Managerで行います。
- j
原始テキストのコード変換をJEF拡張漢字サポートで行います。
- o
原始テキストのコード変換をimpmoで行います。
impmoコマンドの復帰値を以下に示します。
impmoコマンドの記述例を以下に示します。
- 例1:
dドライブのMOディスクのASP資産をcドライブのaspdataに移入します。
impmo -d d: -a -o c:\aspdata |
- 例2:
dドライブのMOディスクの退避ファイル名一覧を表示します。
- 例3:
dドライブのMOディスクのSAVLIBで退避されたライブラリ「LIB」をcドライブのaspdataに移入します。
impmo -d d: -l LIB -o c:\aspdata |
■MO移入機能(impmoコマンド)の注意事項
impmoコマンドを使用する場合の注意事項を以下に示します。
- 退避ファイルがマルチボリュームになっている場合、マルチボリュームの途中および最後の退避ファイルからは移入できません。マルチボリュームの最初の退避ファイルから移入してください。
- 退避ファイルがマルチボリュームになっている場合、次のボリュームを要求するメッセージが表示されます。
- 原始テキストは、EBCDIC/JEFコードからShift-JISコードのテキストファイルに変換されます。
- 日本語を含む原始テキストを変換した場合、シフトコードは変換対象にならないため、シフトコードの分だけ行が短くなります。
- -cパラメーターを省略した場合の原始テキストのコード変換について、以下に示します。
- Interstage Charset ManagerおよびJEF拡張漢字サポートがインストールされている場合、Interstage Charset Managerの変換テーブルに従ってコード変換されます。
- Interstage Charset ManagerおよびJEF拡張漢字サポートのいずれの製品もインストールされていない場合、impmoでコード変換されます。
impmoでは、基本非漢字、第1水準漢字、および第2水準漢字の文字を領域重視でコード変換するため、文字化けが起こることがあります。
また、impmoでは、拡張漢字、拡張非漢字、および利用者定義文字の文字をコード変換できません。
- エンティティの移入時にエラーが発生した場合、Windows(R)のコマンドプロンプト画面にエラー詳細が表示され、処理が中止されます。
-rパラメーターが指定された場合は、エラー詳細がエンティティ一覧ファイル「MO_resources.csv」に出力され、処理が続行されます。
- MOディスクに同名の退避ファイルが存在する場合、もっとも新しい退避日付の退避ファイルが移入されます。
- 退避ファイルに移入対象となるエンティティが格納されなかった場合は、移入資産を格納するフォルダ(ASPのライブラリと同じ名前)は空となります。
All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005