PowerFX V1.0 移行説明書 - Microsoft(R) Windows(R) -

1.2 PowerFXの機能

PowerFXには、ASPからWindows(R)にCOBOL資産を移行するための機能と、移行したCOBOL資産をWindows(R)上でNetCOBOLやMeFt/Webと連携して運用するための機能があります。

PowerFXの移行機能と運用機能について以下に示します。

■移行機能

移行機能の概要を以下に示します。

• MO移入機能：

  ASP用の形式でMOディスクに退避したCOBOL資産を、Windows(R)用の形式に変換して移入できます。

• PowerRDBconnector環境作成機能：

  ASPのファイル定義およびCOBOLソースから、データベースのSQL表定義文が作成できます。

• ファイル移行機能：

  ASPのデータベース内のデータをSQL ServerデータおよびOracleデータに変換できます。

• IMG-Link：

  ASPのSIA形式イメージデータをBMP形式データおよびTIFF形式データのファイルに変換できます。

• FFD-Maker：

  ファイル定義体の作成／編集およびASPのデータベースをPowerRW+のデータベースに変換できます。

移行機能を使用して、COBOL資産の移行作業を行うコンピュータを「移行作業コンピュータ」と呼びます。

■運用機能

PowerFXの運用機能の概要を以下に示します。

• TCLplus：

  ジョブを制御する言語です。TCLplusを使用するとCOBOLプログラムから実行プログラムの呼出しができます。

• ACM会話サービス：

  COBOLプログラム間のメッセージ通信が行えます。

• COBOLシステムサブルーチン：

  ASPで使用していたCOBOLシステムサブルーチンが使用できます。

以下にPowerFXの運用機能と対応するASPの機能について示します。

表1.1 PowerFXの運用機能と対応するASPの機能

PowerFXの運用機能	ASPの機能
TCLplus	制御言語(CL)
ACM会話サービス	ACM会話サービス
COBOLシステムサブルーチン	COBOLシステムサブルーチン

運用機能を使用して、COBOL資産を運用するサーバを「運用サーバ」と呼びます。

それぞれの機能については以下のマニュアルを参照してください。

表1.2 機能とマニュアルの対応

機能	マニュアル
MO移入機能	5.2.1 MOディスクの退避ファイルの移入
PowerRDBconnector環境作成機能	5.2.2 PowerRDBconnector環境の作成
ファイル移行機能	5.2.3 ファイル移行機能
IMG-Link	PowerFX V1.0 IMG-Link説明書
FFD-Maker	PowerFX V1.0 FFD-Maker説明書
TCLplus	PowerFX V1.0 運用説明書
ACM会話サービス	PowerFX V1.0 運用説明書
COBOLシステムサブルーチン	PowerFX V1.0 運用説明書