Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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第5部 Webサービス(SOAP)のセキュリティ> 第19章 ユーザ認証、SOAP電子署名、XML暗号を使用する方法> 19.3 XML暗号の設定> 19.3.1 XML暗号によるSOAPメッセージの暗号化

19.3.1.3 XML暗号による暗号化の設定

 XML暗号による暗号化の設定をするには、Webサービス情報編集ツールを使用します。

 以下にサーバシステム環境で表示される詳細情報を表示した画面を示します。
 なおここでは、リモート呼び出しのサーバアプリケーションの画面を例に説明します。

■暗号化対象の指定方法

 XML暗号による暗号化では、以下の2種類を暗号化対象とすることが可能です。

●IDによる暗号化対象の指定

 IDによる暗号化対象の指定方法は、IDによるSOAP電子署名の指定方法と同じです。指定方法については、“署名対象の指定方法”を参照してください。

●XPathによる暗号化対象の指定

 IDにより暗号化対象を指定できない場合、XPathを用いて暗号化対象を指定可能です。XPathを用いて暗号化対象を指定する場合、Webサービス情報編集ツールの暗号化対象の種別を"XPath"または"XPath(Content)"を指定する必要があります。
 暗号化対象の種別として"XPath"を指定した場合、XPathで指定した要素が暗号化対象となります。一方で、暗号化対象の種別として"XPath(Content)"を指定した場合、指定した要素の内容が暗号化されます。
 なお、XPath式を評価する場合の起点ノードはSOAPエンベロープ要素となります。

 <soapenv:Envelope xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/"
          xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
          xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
   <soapenv:Body>
     <m:ResponseBody xmlns:m="urn:SampleMsg">
       <Response>response string...</Response>
     </m:ResponseBody>
   </soapenv:Body>
 </soapenv:Envelope>

●Content-Idによる暗号化対象の指定

 Content-Idによる暗号化対象の指定方法は、Content-IdによるSOAP電子署名の指定方法と同じです。指定方法については、“署名対象の指定方法”を参照してください。


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