Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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19.1.2.3 ユーザ認証情報の設定
SOAPメッセージに対して付加されたユーザ名/パスワードを元にユーザ認証・認可を行う設定をするには、サーバシステム環境のWebサービス情報編集ツールを使用します。
Webサービス情報編集ツールを起動すると、以下のような画面が表示されます。
なおここでは、リモート呼び出しのサーバアプリケーションの画面を例に説明します。

- Webサービス識別名
Webサービスの識別名を入力します。
Webサービス識別名の指定方法については、“SOAPサービス ユーザーズガイド”の“Webサービス情報の管理”の“Webサービス識別名とURL”を参照してください。
- 処理済HeaderElement:削除しない
リクエスト / レスポンスメッセージを受信後、処理を完了したSOAPヘッダ要素を削除するかどうかを設定します。
デフォルトは“削除しない”です。
- Webサービスのrole(actor)名
Webサービスのrole(actor)名を設定する場合に、URI形式で指定します。
2つ以上のrole(actor)名を記述する場合、","(カンマ)で区切ります。
Webサービスのrole(actor)名は、SOAPが規定する転送を行う場合の転送路におけるWebサービスの役割名であり、この値に一致する宛先role(actor)名を持つSOAPヘッダ要素のみを処理します。
通常は指定しなくて構いません。
- リクエスト受信設定:ユーザ認証
SOAPメッセージのヘッダ部に付与されたユーザ名/パスワードを元に認証・認可するかどうかを指定します。
デフォルトは“なし”です。
SOAPメッセージのヘッダ部に付与されたユーザ名/パスワードを元に認証・認可する場合には、“あり”を選択します。
- リクエスト受信設定:認可ロール名
SOAPメッセージのヘッダ部に付与されたユーザ名/パスワードに対する認証が成功した場合、Webサービスの実行を許可するロール名の一覧を記述します。複数のロール名に対して許可する場合、","(カンマ)で区切って記述します。
デフォルトは"*"で、すべてのロール名に対してWebサービスの実行を許可します。

- Webサービス情報編集ツールでユーザ認証機能を有効にすると、SOAPメッセージに付加されたユーザ名/パスワードを元に認証、認可を自動的に行います。
- シングル・サインオンの機能を設定していない場合にWebサービス情報編集ツールでユーザ認証機能を有効にすると、認証、認可を行うことができないため、受信したSOAPメッセージを拒否します。
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