Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド
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第2部 認証とアクセス制御> 第3章 Interstageの認証とアクセス制御機能> 3.4 各サービスの認証とアクセス制御機能

3.4.2 コンポーネントトランザクションサービスの認証とアクセス制御

 コンポーネントトランザクションサービスは、Solaris版とWindows版の以下の製品で利用可能です。

 Interstageでは、アプリケーションの利用者を認する機能として以下の機能を提供します。

■SSLを使用したユーザ認証

 CORBAサービスが提供するSSL機能を使用することにより、通信の暗号化と同時に、証明書を使用したクライアント認証を行うことが可能となりました。

■認証オブジェクトを使用したユーザ認証

 Interstageでは、分散ディレクトリ機能を提供するInfoDirectoryを使用してユーザ管理を行い、アプリケーションの利用者を認証する機能を提供します。ユーザ認証は、Interstageが提供する認証オブジェクに利用者のユーザ名とパスワードを渡して認証を依頼することで行います。認証オブジェクトは、1つのCORBAアプリケーションとして提供されるため、通常の業務アプリケーションと同様のインタフェースでユーザ認証の処理を実現できます。

 また、InfoDirectoryを使用してユーザ管理を行うため、分散サーバ環境で、ユーザの一元管理が容易に実現されます。

 認証オブジェクトを使用したユーザ認証には以下の特長があります。

InfoDirectoryを使用した複数サーバでの統一ユーザ管理
 ディレクトリサーバであるInfoDirectoryに認証対象のユーザ名とパスワードを管理するため、以下の機能により複数サーバで統一してユーザ管理が可能となります。
クライアント種別無依存のユーザ認証
 コンポーネントトランザクションサービスで認証機能を提供するため、連携形態の種別(CORBAクライアント連携、Web連携)によらず、統一したユーザ認証方式が使用できます。
InfoDirectoryのAPIのオブジェクトラッピング
 CORBAオブジェクトとして認証機能を提供するため、CORBAのインタフェースで認証機能にアクセスできます。

【認証オブジェクトを利用したユーザ認証のイメージ】

■Webサーバの認証機を利用したユーザ認証

 InterstageのWebサーバ機能は、Webサーバのディレクトリ全体や、その中のHTML文書、画像データ、音声データ、CGIアプリケーションなどの資源に対するWebクライアントからのアクセスがあったときに、ユーザを認証する機能を提供します。

 この機能を使用して、Web連携時には、サーバアプリケーション呼び出し時にユーザ認証を行うことができます。


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