Interstage Application Server Plus / Plus Developer スタートガイド |
目次 |
第1章 Interstage Application Server Plus / Plus Developerの特長 |
インストール完了後、アプリケーションを配備するだけですぐに運用することができます。また、アプリケーションの配備・運用は、Interstage管理コンソールによる簡単操作で行うことができます。
J2EE1.3に完全準拠しており、Servlet2.3、JSP1.2、EJB2.0などに準拠した開発環境・実行環境を提供しています。また、J2EE1.4のJMX/J2EE managementに準拠した実行環境を提供しています。
標準に準拠したアプリケーションをシステムに配置することができ、アプリケーションの相互運用性を保証します。
J2EEアプリケーションやWebサービスの環境設定・運用管理操作をInterstage管理コンソール(GUI)で行うことができます。個々のツールで行っていた各アプリケーションの環境設定や運用管理等の操作を、Interstage管理コンソールだけで行えるようになります。
また、運用中の資源消費・アプリケーションの処理時間などのモニタリングも、Interstage管理コンソールで行うことができます。
業務アプリケーション運用中の異常(異常終了、ループ、デッドロック)を早期に検知し、自動的に業務を復旧します。Servlet/JSP/EJBアプリケーションの自動復旧が可能です。
また、復旧中も業務リクエストを受け付けることができるので、業務の停止や遅延を回避し、高い信頼性を保証します。
開発環境にはInterstage Application Serverの実行環境が内蔵されており、クライアント/サーバ型のJavaアプリケーションを開発する場合、1つのマシン環境で開発からデバッグまで簡単に利用することができます。
開発環境ビューから実行環境へのアプリケーション配備を1クリックで実行や、スタンドアロン環境でのデバッグをサポートしており、配備・デバッグ時間の大幅短縮を実現しています。
なお、スタンドアロン環境は、クライアント系マシンでもサーバ系マシンでも利用可能です。
アプリケーションを作成する場合、まずアプリケーションの骨組みを決めてから、その骨組みに肉付けするようにアプリケーションを作成します。この骨組みのことをアプリケーションフレームワーク、または単にフレームワークといいます。
フレームワークを用いたアプリケーション開発では、ロジックや画面などのアプリケーション要素を規定に従った形で作成し、フレームワークにはめ込むことでアプリケーションを作成します。このことでアプリケーションの骨格が明確となり、保守や再利用の容易なアプリケーションを作成することができます。
Java統合開発環境では、次のフレームワークを提供しています。
- Webアプリケーションのフレームワーク
- Enterprise JavaBeans(EJB)のアプリケーションフレームワーク
- Webサービスのアプリケーションフレームワーク
- JavaServer Facesアプリケーションのフレームワーク
アプリケーション開発用ワークベンチに、オープンソースのeclipseプロジェクトで開発されたeclipse2.0プラットフォームをベースにしたワークベンチを提供します。ソースエディタ、デバッガおよび資産管理ツールがシームレスに統合され、コーディングからテストまでの操作性が向上します。また、他のソースファイルにあるクラス名、メソッド名等を一括変更するリファクタリング機能やソースエディタに入力されたソースのリアルタイム構文チェック機能およびWebシステム構築用の各種ウィザード機能の提供により、より効率的にアプリケーションの開発ができます。
アプリケーションサーバと連動したマルチサーバ一括配備機能を提供します。
2階層、3階層システムやスケーラブルに配置されたシステム構成など、多種多様なシステムへの運用資産の一括配備が可能になります。また、アプリケーションサーバを停止せずに配備可能とするHotDeploy機能や配備単位での配備解除などを可能にしています。これにより、システム管理、運用コストを削減することができます。
Apache互換のWebサーバと、Tomcat 4.1互換のサーブレット実行環境を提供します。
オープンソースとのアプリケーション完全互換が保持されているため、オープンな開発知識を利用して、Interstageのアプリケーションの開発・運用を進めることができます。
また、J2EEをベースとするWebアプリケーションの構築用フレームワークとして開発されたStruts(同梱)をそのまま利用することができ、フレームワークと組み合わせることにより、バックエンドの業務ロジック(EJB/Webサービスフレームワーク)との接続を容易に実現できます。
Webアプリケーション(Servlet/JSP)とEJBアプリケーションの実行環境を統合し、1つのJavaVMで動作可能になります。
これにより、他社製品の資産(同一JavaVMで動作するServlet/JSP/EJBアプリケーション)のポータビリティや、JavaVMの単一化による性能改善を図ることができます。
アプリケーションの生産性、保守性を向上させるための豊富な部品群やコンポーネントを再利用するためのフレームワークも提供しており、アプリケーションの開発期間の短縮や保守性が向上します。
[フレームワーク活用の効果]
生産性
コーディング量の削減
部品再利用率の向上保守性・拡張性
プログラム構造の標準化による可読性の向上
カスタマイズに伴う影響個所、変更量の削減品質
コーディング量の削減に伴う品質の向上
品質保証された部品の活用
既存のさまざまな業務システムのWeb画面と、用途に合わせて利用者ごとに情報のパーソナライズを容易に行うことができます。
1回の操作でインターネット上に分散配置されたWebサービスへの認証が有効になるシングル・サインオン機能を提供します。企業内の各部門で公開されたWebサービスへの認証情報を一括管理することで、部門内・部門間を意識することなく、シームレスな連携を実現することができます。
また、認証情報の更新(追加、変更等)は、一元管理されたデータだけを対象とすればよいため、運用コストの削減が図れます。
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