Interstage Application Server SOAPサービス ユーザーズガイド
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付録A Webサービス情報の記述

A.2 Webサービス情報のXMLタグの内容

 Webサービス情報ファイルに記述するXMLタグの内容について説明します。

■deploymentタグ

属性名

説明

省略値

省略

xmlns

deploymentサービスで使用する名前空間を指定する属性です。以下の3つの名前空間を指定します。
この名前空間は変更しないでください。
xmlns="urn:xmlns-fujitsu-com:soapx-wsdd-2002-10"
xmlns:java="urn:xmlns-fujitsu-com:soapx-wsdd-providers-java-2002-10"
xmlns:handler="urn:xmlns-fujitsu-com:soapx-wsdd-providers-handler-2002-10"(*1)

なし

×

 *1:handlerは、高信頼性Webサービス機能を運用する場合のみ必須。

■undeploymentタグ

属性名

説明

省略値

省略

xmlns

undeploymentサービスで使用する名前空間を指定します。
この名前空間は変更しないでください。
xmlns="urn:xmlns-fujitsu-com:soapx-wsdd-2002-10"

なし

×

■serviceタグ

属性名

説明

省略値

省略

name

Webサービス識別名を指定します。

なし

○(*1)

provider

プロバイダを指定します。

  • java:MSG
    Messaging方式のWebサービスであることを指定します。
  • java:RPC
    RPC方式のWebサービス(CORBA/SOAPゲートウェイ含む)であることを指定します。
  • その他に以下のプロバイダ名が指定できます。
    • Handler
      送達保証機能使用時
    • java:ISSOAPFactoryProvider
      Factory方式のCORBAアプリケーション連携時
    • java:ISSOAPStatefulEJBProvider
      EJB(STATEFUL SessionBean)連携時
    • java:ISSOAPStatelessEJBProvider
      EJB(STATELESS SessionBean)連携時

なし

×

 *1:soapmodiyfyddコマンドで"-deploy" および "-replace"を指定する場合は指定不可

■parameterタグ(serviceタグの子要素の場合)

 parameterタグは、name,value,keyの各属性名を持ちます。
 以下の表に記したparameterタグのname属性値とvalue属性値の値は、以下の形式で定義します。

  例:name属性の値が"corbaName",value属性の値が"NSbind"の場合
   <paramter name="corbaName" value="NSbind"/>

name属性の値

valueの属性の値

説明

省略値

省略

corbaName

CORBAネーミングサービス登録名

CORBA連携時に、CORBAネーミングサービス登録名を指定します。

なし(*1)

scope

request
session
application

サーバアプリケーションのインスタンスのライフサイクルを指定します。以下の値が指定可能です。

  • request
    リクエストごとに、サーバアプリケーションのインスタンスの生成と破棄を行います。
  • session
    セション管理を使用する場合に指定します。サーバアプリケーションで明示的にリクエストの受け付けの終了処理をするか、セション管理のタイムアウトの時間内にクライアントアプリケーションからのリクエストがある間、サーバアプリケーションのインスタンスは保持されます。
  • application
    クライアントアプリケーションからの初回リクエスト時に、サーバアプリケーションのインスタンスを生成します。このインスタンスはInterstage SOAPサービスを停止するまで保持されます。

(注) parameterタグのname="static"属性の値が trueの場合、これらの設定は無効になります。

request

className

クラス名

provider属性がHandler(送達保証のWebサービス)以外の場合に、サーバアプリケーションのJavaのクラス名を指定します。

なし

×
(*3)

handlerClass

クラス名

provider属性がHandler(送達保証のWebサービス)の場合に、HandlerのJavaのクラス名を指定します。

なし

×
(*4)

static

true / false

サーバアプリケーションのインスタンスを生成する/しないを指定します。以下の値が指定可能です。

  • true
    サーバアプリケーションをインスタンス化しません(クラスメソッドのみ登録する場合に指定します)。
  • false
    サーバアプリケーションをインスタンス化します。

(注) trueを指定した場合、parameterタグのname="scope"属性は無効になります。

false

allowedMethods

メソッド名

指定したメソッドの使用を許可します。

"*"を指定するか、allowedMethods属性を指定しないことで全てのメソッドの使用を許可します。
メソッドを複数指定する場合は",(カンマ)"で区切って指定してください。

*

option

key値

プロバイダで使用するオプション情報を定義します。optionの設定では、key属性も使用します。XMLは以下のようになります。

<paramter name="option" key="key値" value="value値"/>

key属性には、オプション情報として追加する情報名を指定します。

value属性には、オプション情報として追加する情報の値を指定します。

なし

value値

deleteProcessedHeader(*2)

true / false

SOAPメッセージの処理済HeaderElementの削除を行うかを指定します。"true"を設定すると削除し、"false"を設定すると削除しません。

false

pushed

messageID

push方式のメッセージ種別IDを設定します。

なし

×

pullId

messageID

pull方式のメッセージ種別IDを設定します。

なし

×

role

actor名

Webサービスのactor名(SOAPヘッダの宛先)を定義します。未指定時はWebサービスにSOAPメッセージを丸投げとなります。

なし

 *1:CORBAアプリケーション連携時はCORBAネーミングサービス登録名を、EJB連携時はEnterprise Bean名を指定します。
 *2:deleteProcessedHeaderタグは、高信頼性Webサービス機能を運用するために必要な情報です。
  deleteProcessedHeaderタグの属性情報は、Webサービスで管理する情報ですので変更しないでください。
 *3:provider属性が"Handler"以外の場合は省略不可となります。
 *4:provider属性が"Handler"の場合は省略不可となります。

■operationタグ

属性名

説明

省略値

省略

name

WebサービスのJavaのメソッド名を指定します。

なし

×

returnType

Javaメソッドの返り値の型を指定します。

なし

returnQName

Javaメソッドの返り値のタグ名を指定します。

return

responseSuffix

Javaメソッドが返す値のタグ名を指定します。

Response

xmlns

operationタグで使用する名前空間を指定します。

なし

■parameterタグ(operationタグの子要素の場合)

属性名

説明

省略値

省略

name

WebサービスのJavaメソッドのパラメタ名を指定します。

なし

×

type

WebサービスのJavaメソッドに指定するパラメタの型をXMLのデータ型で指定します。

ユーザ定義型に相当する構造体型、列挙型については、typeMappingタグを記述する必要があります。
ユーザ定義型に相当するBean型については、beanMappingタグを記述する必要があります。
配列型(Array)を指定する場合はarrayType属性を記述する必要があります。
指定できるXMLのデータ型については、“XMLとJavaのデータ型マッピンッグ”を参照してください。

なし

×

arrayType

typeに配列型(Array)を指定した場合、配列型にするJavaのデータ型を指定します。
引数型が配列のクラスの場合、先頭に配列の入れ子数分"["を記述し、完全指定の名前を付加します。また非プリミティブ型時は"["と完全指定の名前の間に"L",完全指定の名前の後に";"を付加します。
例) intデータ型の1次元配列の場合:[I
Stringデータ型の2次元配列の場合:[[Ljava.lang.String;

なし

mode

パラメタ属性(in/out/inout)を指定します。以下の値が指定可能です。

  • IN
  • INOUT
  • OUT

IN

 parameterタグについての記述例は、“Webサービス情報の記述例”の構造体の例を参照してください。

■typeMappingタグ

属性名

説明

省略値

省略

encodingStyle

データのエンコーディング方式を指定します。(注)
http://schemas.xmlsoap.org/soap/encoding/(デフォルト)

なし

×

xmlns

XMLのデータ型の名前空間を指定します。

なし

×

qname

Javaのデータ型に対応するXMLのデータ型の名前を指定します。

なし

×

languageSpecificType

Javaのデータ型を示すクラス名を指定します。
指定するクラス名は、パッケージ名を含めた完全指定の名前で指定します。

なし

×

serializer

Javaのデータ型からXMLのデータ型に変換するシリアライザのJavaのクラス名を指定します。以下のクラス名が指定可能です。
com.fujitsu.interstage.soapx.encoding.ser.EnumSerializerFactory(列挙の場合)
com.fujitsu.interstage.soapx.encoding.ser.BeanSerializerFactory(構造体の場合)

なし

×

deserializer

XMLのデータ型からJavaのデータ型に変換するデシリアライザのJavaのクラス名を指定します。以下のクラス名が指定可能です。

com.fujitsu.interstage.soapx.encoding.ser.EnumDeserializerFactory (列挙の場合)
com.fujitsu.interstage.soapx.encoding.ser.BeanDeSerializerFactory (構造体の場合)

なし

×

(注)SOAP1.1およびSOAP1.2で定義されているエンコーディング方式のどちらを指定しても、SOAP1.1およびSOAP1.2の両方のエンコーディング形式が指定されているものとみなします。

 typeMappingタグについての記述例は、“Webサービス情報の記述例”の構造体の例を参照してください。

■requestFlowタグ

属性名

説明

省略値

省略

なし

属性はありません。

なし

■responseFlowタグ

属性名

説明

省略値

省略

なし

属性はありません。

なし

■handlerタグ

 handlerタグは、高信頼性Webサービス機能を運用するために必要な情報が含まれます。handlerタグの属性情報は、Webサービスで管理する情報ですので変更しないでください。ここでは、参照可能な属性について列挙します。

属性名

説明

省略値

省略

name

高信頼性Webサービス機能で使用するハンドラ名を示しています。

  • username
    ユーザ名付加ハンドラ。
    SOAPメッセージにユーザ名/パスワードを付加します。
  • sign
    署名付加ハンドラ。
    SOAPメッセージにSOAP電子署名を付加します。
  • encrypt
    暗号化ハンドラ。
    SOAPメッセージに対して、XML暗号による暗号化を行います。
  • security
    セキュリティ処理ハンドラ。
    SOAPメッセージに付加されたユーザ名/パスワードの取得、SOAP電子署名の検証およびXML暗号による復号化を行います。
  • authentication
    ユーザ認証ハンドラ。
    SOAPメッセージに付加されてきたユーザ名/パスワードに対して認証・認可を行います。
  • permission
    送達保証認可ハンドラ。
    送達保証機能で認可を行います。

-

-

type

ハンドラのクラス名を指定します。

  • ユーザ名付加
    java:com.fujitsu.interstage.soapx.wssecurity.handler.UsernameTokenSender
  • 署名付加
    java:com.fujitsu.interstage.soapx.wssecurity.handler.SignHandler
  • 暗号化
    java:com.fujitsu.interstage.soapx.wssecurity.handler.EncryptHandler
  • セキュリティ処理
    java:com.fujitsu.interstage.soapx.wssecurity.handler.SecurityReceiver
  • ユーザ認証
    java:com.fujitsu.interstage.soapx.wssecurity.handler.AuthenticationHandler
  • 送達保証認可
    java:com.fujitsu.interstage.soapx.reliable.connection.axis.MessagePermissionHandler

なし

×

■parameterタグ(handelerタグの子要素の場合)

 parameterタグは、高信頼性Webサービス機能を運用するために必要な情報が含まれます。parameterタグの属性情報は、Webサービスで管理する情報ですので変更しないでください。ここでは、参照可能な属性について列挙します。

◆サーバシステム環境用

ハンドラ

name属性の値

value属性の値

説明

省略値

省略

SOAP電子署名付加

actor

actorURL

SOAP電子署名を検証する中継者(Intermediary)のURI

なし

mustUnderstand

true / false

処理種別

なし

XML暗号化

actor

actorURL

XML暗号により暗号化されたデータを復号化する中継者(Intermediary)のURI

なし

mustUnderstand

true / false

処理種別

なし

セキュリティ処理

verify

true / false

SOAP電子署名を検証するときtrueを設定

false

decrypt

true / false

XML暗号による復号化をするときtrueを設定

false

authentication

true / false

ユーザ認証するときtrueを設定

false

ユーザ認証

allowedRole

roles

認可ロール名をカンマで区切ったものを設定

(*:all設定)

*

送達保証認可

messageType

partyId1,partyId2,....

nameにメッセージ種別ID,valueに送信者ID(pull時)/受信者ID(push時)をカンマで区切ったものを設定

なし

×

◆クライアントシステム環境用

ハンドラ

name属性の値

value属性の値

説明

省略値

省略

ユーザ名付加

actor

actorURL

SOAPメッセージに付加したユーザ名/パスワードを処理する中継者(Intermediary)のURI

なし

mustUnderstand

true / false

受信者がSOAPメッセージに付加したユーザ名/パスワードを処理しなけrばならないかを示すフラグ

なし

SOAP電子署名付加

actor

actorURL

SOAP電子署名を検証する中継者(Intermediary)のURI

なし

mustUnderstand

true / false

受信者が必ずSOAP電子署名を検証しなければならないかを示すフラグ

なし

XML暗号化

actor

actorURL

XML暗号により暗号化されたデータを復号化する中継者(Intermediary)のURI

なし

mustUnderstand

true

受信者が必ずXML暗号による復号化を行わなければならないかを示すフラグ

なし

セキュリティ処理

verify

true / false

SOAP電子署名を検証するときtrueを設定

false

decrypt

true / false

XML暗号による復号化をするときtrueを設定

false

■beanMapping

属性名

説明

省略値

省略

qname

Javaデータ型マッピングするXMLのデータ型名を指定します。

なし

×

xmlns

XMLのデータ型名の名前空間を指定します。

なし

×

languageSpecificType

Javaデータ型のクラス名を指定します。
データ型に指定する型名は、パッケージ名を含めた完全指定の名前で指定します。

なし

×


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