Interstage Application Server SOAPサービス ユーザーズガイド
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第12章 Webサービス・コンテナのカスタマイズ

12.1 SOAPバージョンの指定

 以下の方法でSOAPバージョンを指定します。

使用する機能

SOAPバージョンの指定方法
(優先順位の高い順)

備考

サーバ機能

  1. クライアントアプリケーションから受信したSOAPバージョン

クライアント機能
(送達保証機能を除く)

  1. ソース・プログラム中で指定
  2. Interstage管理コンソールから指定([ワークユニット設定]の“JavaVMオプション”)

いずれの指定も行われていない場合はSOAP1.1になります。

送達保証機能

  1. Interstage管理コンソールから指定([ワークユニット設定]の“JavaVMオプション”)

サーバ機能とクライアント機能

  1. ソース・プログラム中で指定
  2. クライアントアプリケーションから受信したSOAPバージョン

サーバ機能で受信したSOAPメッセージをクライアント機能で送信する場合です。

■Interstage管理コンソールからIJServerワークユニットの“JavaVMオプション”で指定する場合

 以下のようにSOAPのバーションを指定します。

 
  SOAPバージョンを1.1に指定します。
   com.fujitsu.interstage.soapx.soap.version = 1.1

■ソース・プログラムで指定する場合

◆RPC方式のWebサービスの場合

 SOAPバージョンをソース・プログラムで指定する場合は、Callオブジェクトに対してプロパティとしてSOAPバージョンを指定します。

 import javax.xml.rpc.ServiceFactory;
 import javax.xml.rpc.Service;
 import javax.xml.rpc.Call;

     .....
   Service service = ServiceFactory.newInstance()
                      .createService(proxySampleServiceQName);
   Call call = service.createCall();

   // SOAP1.1を指定する場合
   call.setProperty("com.fujitsu.interstage.soapx.soap.version", "1.1");
     .....

 

キー

値(java.lang.String)

com.fujitsu.interstage.soapx.soap.version

"1.1"または"1.2"

 

◆Messaging方式(送達保証機能を除く)のWebサービスの場合

 javax.xml.soap.MessageFactoryオブジェクトをcom.fujitsu.interstage.soapx.soap.MessageFactoryImplクラスにキャストすることで、以下のメソッドが使用できます。これらのメソッドは、1.1もしくは1.2のSOAPバージョンのSOAPメッセージオブジェクトを作成します。

 作成されたSOAPメッセージオブジェクトのSOAPバージョンは、オブジェクトが破棄されるまで変りません。ただし以下の場合は、SOAPメッセージオブジェクト(SOAPエンベロープ)のSOAPバージョンが更新されます。

 
 以下にSOAP1.2を使用する場合の注意事項を示します。

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