Interstage Application Server SOAPサービス ユーザーズガイド

9.4.2 既定以外の場所のWebサービス情報ファイルに従って動作するWebサービス・コンテナの環境設定

　既定の使用者権限のWebサービス・コンテナは、既定のWebサービス情報管理ファイルに従って動作します。既定以外のWebサービス情報管理ファイルを使用するには、以下の手順に従ってWebサービス・コンテナを設定します。

1. 既定の使用者権限のWebサービス・コンテナを作業用にコピーします。
   soap_dev.warおよびsoap.warを、それぞれ別の作業用ディレクトリにコピーします。dev.warは、開発者向けwarファイルで、employ.warは運用向けwarファイルです。

   
   　以下の作業ディレクトリ(C:\Temp\devおよびC:\Temp\employ)は作成済みとします。

   　copy C:\Interstage\F3FMsoap\war\soap_dev.war C:\Temp\dev\dev.war
   　copy C:\Interstage\F3FMsoap\war\soap.war C:\Temp\employ\employ.war

   
   　以下の作業ディレクトリ(/tmp/devおよび/tmp/employ)は作成済みとします。

   　cp /opt/FJSVsoap/war/soap_dev.war /tmp/dev/dev.war
   　cp /opt/FJSVsoap/war/soap.war /tmp/employ/employ.war

2. コピーした作業用warファイルをそれぞれの作業ディレクトリ配下で解凍します。

   
   　cd C:\Temp\dev
   　jar xvf dev.war
   　cd C:\Temp\employ
   　jar xvf employ.war

   
   　cd /tmp/dev
   　jar xvf dev.war
   　cd /tmp/employ
   　jar xvf employ.war

3. 解凍によって作成されたファイルのうち、WebサービスコンテナのWebアプリケーション環境定義ファイル(web.xml)を次のように編集します。サーブレットコンテキストパラメタdeploy_filepathの値を既定以外の場所に配置したWebサービス情報管理ファイルのディレクトリのパスに変更します。

   
   　notepad C:\Temp\dev\WEB-INF\web.xml
   　notepad C:\Temp\employ\WEB-INF\web.xml

   
   　vi /tmp/dev/WEB-INF/web.xml
   　vi /tmp/employ/WEB-INF/web.xml

   ［編集前］
   <?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>
   　　・・・（省略）
   　<context-param>
   　　<param-name>deploy_filepath</param-name>
   　　<param-value>Interstage-SOAP-Install-Path</param-value>
   　</context-param>
   　<context-param>
   　　・・・（省略）

   
   ［編集後］
   <?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>
   　　・・・（省略）
   　<context-param>
   　　<param-name>deploy_filepath</param-name>
   　　<param-value>C:\Interstage\F3FMsoap\etc\DeployService_1</param-value>
   　 </context-param>
   　 <context-param>
   　　・・・（省略）

   
   ［編集後］
   <?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>
   　　・・・（省略）
   　<context-param>
   　　<param-name>deploy_filepath</param-name>
   　　<param-value>/opt/FJSVsoap/etc/DeployService_1</param-value>
   　</context-param>
   　<context-param>
   　　・・・（省略）

4. 資材を元のwarファイルとは別の名前のwarファイルで作成しなおします。

   
   　cd C:\Temp\dev
   　jar cvf C:\Interstage\F3FMsoap\war\update_dev.war error WEB-INF
   　cd C:\Temp\employ
   　jar cvf C:\Interstage\F3FMsoap\war\update_employ.war error WEB-INF

   
   　cd /tmp/dev
   　jar cvf /opt/FJSVsoap/war/update_dev.war error WEB-INF
   　cd /tmp/employ
   　jar cvf /opt/FJSVsoap/war/update_employ.war error WEB-INF

5. 4.で作成したwarファイル(update_dev.warおよびupdate_employ.war)をInterstage管理コンソールを使用してIJServerワークユニットに配備します。

　以上で、既定以外の場所に存在するWebサービス情報管理ファイルに従って動作するWebサービス・コンテナが運用可能になります。