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第4部 EJBアプリケーションの開発> 第24章 セションBeanの開発> 24.2 セションBean特有のプログラミング

24.2.2 エンタープライズBean環境の参照

エンタープライズBean環境(デプロイメント記述の<env-entry>で定義された値)はEJBDispatchContextのgetEnvironmentメソッドで取得できます。 以下は、ビジネスクラスのメソッドでエンタープライズBean環境を取得する例です。


import com.fujitsu.uji.ejb.bean.EJBDispatchContext;

...

public Object search(DispatchContext context, HashMap data) {
  // エンタープライズBean環境java:comp/env/initialCountの値を取得します。
  Integer i = (Integer)((EJBDispatchContext) context).getEnvironment("initialCount");
  ...
}

EJBDispatchContextのメソッドを利用するには、ビジネスクラスのメソッドの第1引数に与えられるDispatchContextをEJBDispatchContextにキャストします。

getEnvironmentメソッドの引数にはエントリの名前からjava:comp/env/を除いた部分を指定します。上記の例ではjava:comp/env/initialCountの値が取得されます。 指定された名前が未定義の場合はnullが返ります。

ポイント
一般的なEJBと同様にIniticalContextを使ってエンタープライズBean環境を取得することも可能です。ただし、getEnvironmentメソッドを使用した場合には、ローカル呼び出し機能で呼び出された場合でもエンタープライズBean環境が取得できます。

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