PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書 4.0A20(Linux)
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上へ第4章 コマンド

4.4 cloracpy - Oracle設定ツール

■実行ユーザ

Oracle DBA ユーザ

■形式

/opt/FJSVclora/sbin/cloracpy

■機能説明

/opt/FJSVclora/sbin/cloracpy コマンドを使って、Oracle データベース設定に必要な運用ノード上のファイルをtar形式にバックアップすることができます。本コマンドを使用してバックアップしたtar形式のファイルを待機ノード側で展開することで、待機ノード側のOracle データベース設定を行うことができます。


cloracpyコマンドの使用条件

・運用ノード、待機ノードの$ORACLE_HOME,$ORACLE_BASEの設定が同一である
・1:1運用待機のように、運用ノード、待機ノードのOracle構成が同一である
・運用ノードでのデータベースの作成や設定が完了している
・Oracleユーザで使用する
・Oracleユーザの環境変数に$ORACLE_BASE、$ORACLE_HOME、$ORACLE_SIDの設定がされている

cloracpyコマンドでtar形式にまとめるファイル

・$ORACLE_HOME/dbs/配下のすべて
・$ORACLE_BASE/admin/$ORACLE_SID/配下のすべて
・$ORACLE_HOME/network/admin/*.ora


/tmp/oracle.$ORACLE_SID.tarファイルにまとめられます。このファイルを待機ノードの「tar xvfP /tmp/oracle.$ORACLE_SID.tar」コマンドで、上記の運用ノードのファイルが待機ノードに展開されます。
本コマンドは、フルパスでtar形式にファイルをまとめ、フルパスで展開されますので、$ORACLE_BASEや$ORACLE_HOMEの設定が運用ノード、待機ノードで異なる場合は、使用しないでください。またN:1運用待機構成のように、運用ノードと待機ノードで設定が異なる場合も、使用できません。同一名のファイルが存在する場合は上書きされますので注意してください。

■パラメタ

なし

■終了ステータス

0 : 正常終了
0以外 : 異常終了


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