Interstage Application Server チューニングガイド
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第6章 Workload Organizerとの連携

6.2 トランザクション量の統計データを基にした安定稼動

 Workload Organizerと連携して、ワークユニットの処理トランザクション量と使用CPU資源量を監視、分析することができます。
 処理トランザクション量とは、ワークユニット配下で動作するアプリケーションに対するクライアントからの要求数のことを言います。
 CPU資源量がある値を超えると、いくらCPU資源を割り当てたとしても、処理トランザクション量の増加が停滞してしまうポイントがあります。
 Workload Organizerでは、このポイントを“シーリングポイント”と呼びます。

 シーリングポイントを上回る処理トランザクション量が発生する場合は、CPU資源の配分を増やしても、処理トランザクション量は増加しません。この場合、業務処理が並列で実行可能な業務については、ワークユニットの多重度を増やすことで対応することができます。

 Workload Organizer上で、周期配分方式によるCPU資源の割り当てを行う場合、CPU資源配分値およびワークユニットの多重度の変動スケジュールを設定することができます。周期配分データは、1日/1週間/1ヵ月のいずれかの周期のデータを設定できます。

 これにより、統計データからシーリングポイントを上回る処理トランザクション量が発生することを想定している時間帯においては、プロセス多重度を増やすようなスケジュールを設定することで安定した稼動を実現できます。

 詳しくはWorkload Organizerマニュアルの“Interstage Application Serverとの連携”の“資源量調整機能”を参照してください。

 ワークユニットの処理トランザクション量と使用CPU資源量の監視は以下のワークユニット種別のみ利用できます。

 また、ワークユニット多重度の変動スケジュールの設定は以下のワークユニット種別のみ利用できます。


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