Interstage Application Server チューニングガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第5章 システムのチューニング> 5.3 性能監視ツール使用時に必要なシステム資源

5.3.2 共有メモリ量の見積もり方法

 共有メモリ量は、以下の見積もり式を参考に必要な共有メモリ量を求め、その共有メモリ量をメガバイト単位に切り上げた値で見積もってください。
/etc/systemファイルの “shmsys:shminfo_shmmax” に指定されている値と見積もった値を比較し、大きい方の値を、“shmsys:shminfo_shmmax”に設定してください。設定の変更後は、システムをリブートしてください。なお、変更方法の詳細については、Solaris OEのドキュメントを参照してください。

共有メモリ量の見積もり(単位:バイト)

1. 性能監視ツールの性能監視対象とする全オブジェクトに対して、オブジェクトごとに必要な共有メモリ量を求めます。

 オブジェクトごとに必要な共有メモリ量は、以下の方法で求めてください。

1) 各アプリケーションに定義されているプロセス多重度の合計を求めます。
2) 各アプリケーションに登録されているオペレーション数の平均を求めます。(オペレーション数はIDL定義ファイルから求めてください。オペレーション数の平均は、小数点以下を切り上げてください。)
3) オペレーション数の平均により、以下の計算で、オブジェクトごとに必要な共有メモリ量を求めます。

・オペレーション数の平均が3以下の場合。
 オブジェクトごとに必要な共有メモリ量 = (プロセス多重度の合計 × 1536) + 400

・オペレーション数の平均が3よりも多い場合。
 オブジェクトごとに必要な共有メモリ量 = (オペレーション数の平均×プロセス多重度の合計 × 546) + 400

2. 以下の計算で、必要な共有メモリ量を求めます。

 必要な共有メモリ量 = オブジェクトごとに必要な共有メモリ量の合計 + 261188

3. 共有メモリ量を、以下の計算で求めます。

 共有メモリ量 = 必要な共有メモリ量 ÷ 1048576

 なお、上記の計算で端数(小数点以下)が発生した場合は、切り上げてください。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005