Interstage Application Server チューニングガイド
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第2章 Interstageのチューニング> 2.3 チューニング方法> 2.3.2 Interstageの機能を使用するためのチューニング

2.3.2.3 イベントサービス

 イベントサービスを使用する場合は、以下の値を加算します。

定義名

ステートメント

加算値

CORBAサービスの動作環境ファイル

max_exec_instance

(注1)

max_IIOP_resp_con (注2)

1つのイベントチャネルグループに接続するコンシューマとサプライヤの合計値 + 1 (注3) (注4)

max_impl_rep_entries

作成する静的生成イベントチャネルのプロセス数および動的生成イベントチャネルのプロセス数×2の合計 (注5)

max_processes (注2)

起動するイベントチャネルとコンシューマとサプライヤのプロセス数の合計値 + 2 (注4)

period_receive_timeout

異常が発生した場合にコネクションを回収するまでのタイムアウト時間 (注6)

注1)
 
イベントチャネル側のシステムと、コンシューマおよびサプライヤ側のシステムで加算値が異なります。システムにより以下の値を加算してください。
[イベントチャネル側(イベントチャネルを静的起動した場合)]
 esstartchnlコマンドで起動するイベントチャネルグループとそのイベントチャネルグループの接続数(esmkchnlコマンドの-mオプションで指定)の総和 + 16。
[イベントチャネル側(イベントファクトリを使用する場合)]
 イベントチャネルのプロセス数(essetupコマンドの-pオプションで指定)×接続数(essetupコマンドの-mオプションで指定) + 17。
[コンシューマおよびサプライヤ側]
 サーバアプリケーション数(Pushモデルのコンシューマ数、Pullモデルのサプライヤ数)×スレッド初期多重度(OD_impl_instコマンドの-axオプションで指定するthr_conc_initの値)。

注2)
 
max_IIOP_resp_con, max_processesを変更した場合は、システムパラメタの設定が必要です。

注3)
 
イベントチャネルを動的に起動する場合は、すべてイベントチャネルに接続するコンシューマとサプライヤの合計値を設定します。

注4)
 
イベントチャネル通信中にイベントサービス運用コマンドを実行する場合は、1を加算してください。

注5)
 
静的生成イベントチャネルのプロセス数は、esmkchnlコマンドまたはInterstage管理コンソールで作成した静的生成イベントチャネルグループ数です。
 動的生成イベントチャネル(イベントファクトリを使用する場合)のプロセス数は、essetupコマンドの-pオプション、またはInterstageの初期化コマンド(isinit)実行時にInterstage動作環境定義の“Event maximum Process”で指定したイベントチャネルの最大プロセス数です。

注6)
 
イベントサービスで指定するイベントデータの待ち合わせ時間(essetcnfまたはessetcnfchnlコマンドの“-wtime”で指定)より長い時間を加算する必要があります。
 period_receive_timeout×5 > イベントデータの待ち合わせ時間
 イベントデータの待ち合わせ時間より先にperiod_receive_timeoutによるタイムアウトが発生した場合は、以下の現象が発生する可能性があります。
 −イベントデータのロスト
 −応答の送信が失敗する(エラーod10605)
 −イベントチャネルが異常終了する(エラーes10033、CODE=138)
 イベントデータの待ち合わせ時間は、“period_receive_timeout×5”より小さい値を指定してください(値の差が20秒以上になるように指定することを推奨します)。
 なお、イベントデータの待ち合わせ時間に0を指定した場合は、イベントデータの待ち合わせ時間は無限となり、period_receive_timeoutによるタイムアウトが発生しますので、0を指定しないでください。


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