Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド
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付録C マルチシステムでのメンテナンス(資源のバックアップ)> C.2 マルチシステムでのバックアップ・リストア手順

C.2.1 Interstageセットアップ資源

 マルチシステムにおけるInterstageセットアップ資源のバックアップ・リストアの手順について、デフォルトシステムと拡張システムの違いを説明します。
 拡張システムに対して、基本的な操作手順に違いはありませんが、バックアップコマンド(iscbackupsys)・リストアコマンド(iscrestoresys)を実行する際には、以下の方法で拡張システム名を指定する必要があります。

1)コマンドの-Mオプションで拡張システム名を指定する

 バックアップコマンド(iscbackupsys)・リストアコマンド(iscrestoresys)の-Mオプションで拡張システム名を指定します。

2)環境変数“IS_SYSTEM”で拡張システム名を指定する

 環境変数“IS_SYSTEM”で拡張システム名を指定します。

 なお、両方が指定されている場合には、1)の方法が有効になります。
 また、上記の方法で拡張システム名を指定した場合、バックアップ・リストアが行われるInterstageセットアップ資源の資源ファイルは、以下のファイルが対象となります。

Interstageシステム定義
  /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/etc/isdef/isconf.txt

Interstage動作環境定義
  /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/etc/isreg/isinitdef.txt

Interstageセットアップ資源
  /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/var/iscom/isegintr.dat
  /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/var/iscom/iseiinfo.dat
  /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/var/iscom/iseiippinfo.dat
  /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/var/iscom/iserodcn.dat
  /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/var/iscom/isei_odenvfile (注)
  /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/var/iscom/isjmxservice.ser (注)
  
/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/var/iscom/isjmxapache.ser (注)
  /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/var/iscom/iscmd.lock

プロフィールファイル
  /opt/FJSVisas/etc/profile/システム名.txt (注)

(注)
 存在する場合にのみバックアップします。

 以下にバックアップ・リストア手順の例を示します。


 バックアップ資源格納パスが/backupで、拡張システム(system1)のバックアップおよびリストアを行う場合。

バックアップ方法

 iscbackupsysコマンドを実行して、Interstageセットアップ資源の資源ファイルをバックアップします。

 iscbackupsys -M system1 /backup

リストア方法

 iscrestoresysコマンドを実行して、Interstageセットアップ資源の資源ファイルをリストアします。

 iscrestoresys -M system1 /backup

 
 バックアップ・リストア手順の詳細については、“Interstage運用ガイド”の“資源のバックアップとリストア”を参照してください。


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