Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド

B.3 イベントサービスのアプリケーションの開発

　マルチシステムにおけるイベントサービスのアプリケーションの開発について、デフォルトシステムと拡張システムでの違いを説明します。

　作成したアプリケーションプログラムについては、デフォルトシステムと拡張システムでの違いはなく、システム名を意識する必要はありません。したがって、プログラムの修正、および再コンパイルを行う必要はありません。ここでは拡張システムにおいて違いのある手順について以下に示します。

　サーバアプリケーションの場合、インプリメンテーションリポジトリへの登録時にシステムを指定する必要があります。OD_impl_instコマンドで拡張システム（-Mオプション）を指定して実行します。

　サーバアプリケーション情報を記述したファイルを"def"、指定するシステム名を"system1"とすると以下のように実行します。

　OD_impl_inst -ax def -M system1

• アプリケーションの処理（Java言語以外）でCORBA_ORB_initメソッド(ORB の初期化)呼び出し時に、argv引数に“-ORB_FJ_SYSTEM"と“システム名”を指定することで、そのアプリケーションが動作するシステムを限定することもできますが、“システム名”で指定されたシステムと異なるシステムから起動された場合の動作は保証できません。
  アプリケーションの処理内で“-ORB_FJ_SYSTEM"を指定する方法は、推奨できません。

　イベントサービスのアプリケーションの開発については、“アプリケーション作成ガイド（イベントサービス編）”を参照してください。