Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド
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2.1.4.3 システムチューニングパラメタ
システムチューニングパラメタの見積もりについては、構築するシステムのサービス構成や、システム規模、運用形態、クライアント数を考慮して算出します。
マルチシステム機能を使用する場合はデフォルトシステムと拡張システムでのシステムチューニングパラメタの合計を、1つのサーバ内でのInterstage全体のシステムチューニングパラメタとして見積もりを行いますが以下のようなパラメタもあるため注意が必要です。
- 両方のシステムの和を採用するパラメタについて
システムパラメタ値のうち、使用する資源の数がアプリケーションの数などに比例する指定値を指定するパラメタがあります。たとえばアプリケーションの数に依存する“shmseg”などについては、両方のシステムの見積もり値を加算したものを記述します。

デフォルトシステムの見積もり値
set shmsys:shminfo_shmseg=0x20080000
拡張の見積もり値
set shmsys:shminfo_shmseg=0x40000000
採用する値
set shmsys:shminfo_shmseg=0x60080000
- 両方のシステムのうち大きい方の値を採用するパラメタについて
システムパラメタ値のうち、そのサーバ内で動作する個々のアプリケーションが使用する最大値を代表してシステムパラメタ値に指定するものがあります。たとえば“shmmax”などについては、両方のシステムの見積もり値のうち大きな値の方を採用します。

デフォルトシステムの見積もり値
set shmsys:shminfo_shmmax=100
拡張の見積もり値
set shmsys:shminfo_shmmax=200
採用する値
set shmsys:shminfo_shmmax=200
- 両方のシステムのうち小さい方の値を採用するパラメタについて
システムパラメタ値のうち、そのサーバ内で動作する個々のアプリケーションが使用する最小値を代表してシステムパラメタ値に指定するものがあります。たとえば“shmmin”などについては、両方のシステムの見積もり値のうち小さな値の方を採用します。

デフォルトシステムの見積もり値
set shmsys:shminfo_shmmin=4
拡張の見積もり値
set shmsys:shminfo_shmmin=1
採用する値
set shmsys:shminfo_shmmin=1
システム単位のシステムチューニングパラメタの見積もり方法についての詳細は、“チューニングガイド”を参照してください。
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