Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
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第4章 クラスタサービスの環境設定手順

4.4 クラスタシステムの事前設定

 Interstageの環境設定を行う前に、クラスタシステムのインストールからクラスタ初期化構成設定までの作業を行ってください。

■共用ディスク装置の設定

 データベース連携サービスを使用する場合は共用ディスクの設定が必要です。
 Interstageでは使用機能により共用ディスク装置を使用します。共用ディスク(装置)の設定も同時に行ってください。

 共用ディスク(装置)は、ファイルシステムとして使用できるようにしてください。
 また、共用ディスク装置については、Interstageの環境設定時に必要ですので、共用ディスクをクラスタサービス(PRIMECLUSTERではuserApplication)に登録を行い、Interstageの環境設定時に使用できるようにしてください。

■IPアドレス

 InterstageではIPアドレスの引き継ぎを前提とするため、引き継ぎネットワークの設定も事前に行ってください。
 また、IPアドレスについては、Interstageの環境設定時に必要ですので、引継ぎIPアドレスをクラスタサービス(PRIMECLUSTERではuserApplication)に登録を行い、Interstageの環境設定前までに使用できるようにしてください。

■ノード名引き継ぎ

 PRIMECLUSTERおよびSafeCLUSTERの場合、ノード名引き継ぎについては、行わないでください。
 また、運用ノードと待機ノードに同一のノード名を設定しないでください。ノード名は以下の方法で確認してください。

 /etc/nodenameの内容を確認してください。

 /etc/sysconfig/networkの“HOSTNAME”の設定値を確認してください。


 Interstageの提供する状態遷移プロシジャはホットスタンバイ用のため、ノード名引継ぎ環境では正常に動作しません。

■データベースの環境作成

 データベースを使用する場合は、データベースの環境作成も行ってください。
 データベース連携サービスを利用する場合、RAWデバイスとして使用できるようにし、同時にシステムログファイルを作成するための、ディスクパーティションを作成してください。必要な領域の大きさについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

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