Interstage Application Server 移行ガイド

B.10 セション情報定義ファイル

　セション情報定義ファイルは、セション情報に関する情報を定義します。

　　格納場所　　: /etc/opt/FJSVjs2sr/services/session/conf/
　　ファイル名　: jssr_session.properties

■セション情報定義ファイルの記述形式

　セション情報定義ファイルは、以下のように記述します。

定義名=値

• 1行1項目で指定します。
• コメントを記述する場合は、行頭に#を記述します。

■セション情報定義ファイルの定義項目

　セション情報定義ファイルの各定義項目の内容を説明します。

定義名	説明	省略値
session.limit(*1)	生成できるセション数の上限値を記述します。 整数指定 最小値は-1 最大値は32ビットの最大数 整数以外の値、最小値・最大値を超えるものが指定された場合は、省略値とします。 0を指定した場合、セションは生成できません。 -1を指定した場合、生成の制限はなくなります。	1000
session.clean.interval	タイムアウトされたセションの破棄チェックの間隔(sec)を記述します。 整数指定 最小値は30 最大値は32ビットの最大数 整数以外の値、最小値・最大値を超えるものが指定された場合は、省略値とします。	60
session.serialize.properties	セション永続化情報定義ファイル名を記述します。	jssr_session-serialize.properties
session.serialize.interval	永続化の間隔(sec)を記述します。 整数指定 最小値は60 最大値は32ビットの最大数 整数以外の値、最小値・最大値を超えるものが指定された場合は、省略値とします。	600
session.backup.interval	セションのバックアップを行う間隔(sec)を記述します。 整数指定(0を除く) 最小値は-1 最大値は32ビットの最大数 整数以外の値、最小値・最大値を超えるものが指定された場合は、省略値とします。 -1指定では、HTTPリクエストごとにバックアップを行います。	5
session.timeout	本項目には、以下の値を設定してください。 1800	1800
session.passivate.rate	本項目には、以下の値を設定してください。 60	60
session.backup.limit (*1)	Session Registryサーバにバックアップできるセション数の上限を指定します。 最小値は-1 最大値は32ビットの最大数 0を指定した場合、セションをバックアップできません。 -1を指定した場合、上限なしとなります。 バックアップするセションの数が指定した値を超えた場合、最近使用されたセションを優先してバックアップし、古いものはバックアップから削除されます。 バックアップから削除されたセションはリカバリ対象となりません。	-1

　(*1) JServletプロパティファイルの“セションリカバリ機能の動作モード”の指定によって、有効な定義項目が異なります。
　“セションリカバリ機能の動作モード”についてはcom.fujitsu.interstage.jservlet.sessionrecovery.modeを参照してください。

JServletプロパティファイルでの指定	セション情報定義ファイルで有効な定義項目
com.fujitsu.interstage.jservlet.sessionrecovery.mode=1	session.limit
com.fujitsu.interstage.jservlet.sessionrecovery.mode=2	session.backup.limit

<Session Registryサーバ(FJSVjs2sr)に対応する緊急修正>

VL	製品名	修正番号
5.0/5.0.1/5.1/5.1.1	Enterprise Edition	912899-01以降　(注)

　注)セションリカバリ機能を使用している場合
　この緊急修正を適用し運用するためには、Servletサービス(FJSVjs2)に対応する緊急修正を適用する必要があります。詳細は適用する緊急修正のREADMEを参照してください。

■セション情報定義ファイルのサンプル

　以下にセション情報定義ファイルのサンプルを示します。

# The maximum value of the creating sessions.
# Syntax: session.limit = [Limit count]
# Default: 1000
session.limit = 1000
# The interval (in seconds) between background thread cleaning
# for invalid sessions.
# Syntax: session.clean.interval = [Interval between cleaning sessions]
# Default: 60
session.clean.interval = 60
# Properties file name for the serialization of sessions information.
# Syntax: session.serialize.properties = [File name]
# Default: jssr_session-serialize.properties
session.serialize.properties = jssr_session-serialize.properties
# The interval (in seconds) between background thread serialization
# for sessions.
# Syntax: session.serialize.interval = [Interval between serializing sessions]
# Default: 600
session.serialize.interval = 600
# The interval (in seconds) between background thread to do backup
# for touched sessions.
# If it is negative value (-1), the session is sure to be backup when touched.
# Syntax: session.backup.interval=[interval between do backup sessions, or -1]
# Default: 5
session.backup.interval = 5
####### The following value is system information.
####### When customize is required, please do not change.
# The timeout time (in secound) of a sessions.
# Syntax: session.timeout = [Timeout time]
# Default: 1800
session.timeout = 1800
# Serialize the session without fixed time access.(in percentage)
# Syntax: session.passivate.rate = [Passivate rate]
# Default: 60
session.passivate.rate = 60