Interstage Application Server 移行ガイド |
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第1章 旧バージョン・レベルからの変更 | > 1.2 旧バージョン・レベルのユーザ資源の互換 |
旧バージョン・レベル |
本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
V5.x |
○ |
V6.0 |
○ |
V7.0 |
○ *1, *2 |
[○:互換あり。 △:一部互換なし。 ×:互換なし。 −:定義が存在しない。]
*1:V6.0以降、環境定義ファイル(httpd.conf)のディレクティブの初期値が以下のように変更になっています。
[変更内容]
V5.xの場合:(クライアント側にサーバの署名を表示する)
ServerSignature On
V6.0以降の場合:(クライアント側にサーバの署名を表示しない)
ServerSignature Off
[変更理由]
クライアント側にサーバの署名が表示される場合、セキュリティ上の観点から攻撃の対象となる可能性があるため。
[対処]
V7.0において新規にInterstage HTTP Serverのセットアップを行い、V5.xと同様の運用を行う(クライアント側にサーバの署名を表示する)場合は、ServerSignatureディレクティブの設定値を“Off”から“On”に変更してください。ただし、上記のセキュリティ上の問題からクライアント側にサーバの署名を表示しない“Off”の設定とすることを推奨します。
*2:V7.0では、環境定義ファイル(httpd.conf)のディレクティブの初期値が以下のように変更になっています。
[変更内容]
V5.x/V6.0の場合:(クライアント送受信タイムアウト時間:300秒)
Timeout 300
V7.0の場合:(クライアント送受信タイムアウト時間:600秒)
Timeout 600
[変更理由]
要求の入口にあたるWebサーバのタイマ値を、CORBAサービスおよびServletコンテナのタイマ値よりも大きくすることで、各サービスにおいて、不当なタイムアウトが発生することを防止するため。
[対処]
V7.0において新規にInterstage HTTP Serverのセットアップを行い、V5.x/V6.0と同様の運用を行う(クライアント送受信タイムアウト時間:300秒)場合は、Timeoutディレクティブの設定値を“600”から“300”に変更してください。
[変更内容]
V5.x/V6.0の場合:(クライアントの同時接続数:150)
MaxClients 150
V7.0の場合:(クライアントの同時接続数:50)
MaxClients 50
[変更理由]
Servletコンテナの同時処理数よりも小さくすることで、要求を受け付けているにもかかわらず、WebサーバとServletコンテナ間でエラーとなることを防止するため。
[対処]
V7.0において新規にInterstage HTTP Serverのセットアップを行い、V5.x/V6.0と同様の運用を行う(クライアントの同時接続数:150)場合は、MaxClientsディレクティブの設定値を“50”から“150”に変更してください。
[変更内容]
V5.x/V6.0の場合:(UNIXアカウントユーザのホームディレクトリ/public_html配下のドキュメントを公開する)
UserDir public_html
V7.0の場合:(ユーザディレクトリの設定を無効とする)
UserDir disabled
[変更理由]
Webサーバマシン上のUNIXアカウント名が発見される可能性があるため。
[対処]
V7.0において新規にInterstage HTTP Serverのセットアップを行い、V5.x/V6.0と同様の運用を行う(UNIXアカウントユーザのホームディレクトリ/public_html配下のドキュメントを公開する)場合は、UserDirディレクティブの設定値を“disabled”から“public_html”に変更してください。
V5.xのシステムにおいてSMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSLをV7.0のシステムで使用することはできますが、Interstage管理コンソールから操作することはできません(V5.xのシステムにおいてSMEEコマンドで構築した証明書/鍵管理環境のSSLと、V7.0のシステムにおいてInterstage管理コンソールで構築したInterstage証明書環境のSSLを併用して運用することはできません)。
新しくInterstage管理コンソールからSSLを構築する場合は、あらかじめV5.xのInterstage HTTP Serverの環境定義ファイル(httpd.conf)のSSL定義をすべて削除してください。Interstage管理コンソールからSSLを構築する方法については、“セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”を参照してください。
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